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ものまね

テレビプロデューサーである佐久間さんがオールナイトニッポンで話していた。

長渕剛のモノマネショーを、ファンである友人夫婦と見に行った時のこと。

友人夫婦の奥さんが、モノマネを観て号泣していた。

そこには今まで見に行きたくても行けなかったライブへの思いが乗っかっていて、
生で観れなかったものを再現して感動させるという力がモノマネにはあるんだと
佐久間さんは気付いたらしい。

そして奥さんはライブ後にこう言っていたらしい。

このモノマネがすごいのは、誰よりも長渕ファンである演者がもっともっと細かいモノマネを追求することもできるし、現在の長渕で舞台に立つこともできる。

だけど、ショーパブに来ているどのお客さんにも刺さるように、
最大公約数の長渕を演じることでショーとして完成させていることがすごいんだ、と。

それを聞いて、なんてモノマネって奥深いんだと私も感動したのだ。

解像度が高すぎることが正解ではない、と最近PS5をプレイしはじめて思う。

映像が美しすぎても目が疲れてくるだけで、感動はすぐに失せてしまう。

そもそも、操作感やストーリー、キャラクターの魅力など、映像以外の方がずっと大事だったりする。

モノマネも一緒で、いくら歌がうまくてその人自身を完全にコピーしていたとしても、
万人に刺さるわけではない。

演者自身の体の動きや声の出し方、対象である人物のどこを切り取るかという視点など、より個性を求められるのがモノマネなのでは、と思った。

解像度を下げつつも本人にいかに近づけられるか、という作業ができる人が売れていくんだろうな。

今までモノマネショーを観に行きたいとか思ったことはなかったんだけど、
佐久間さんの話を聞いて断然興味が湧いてきた。

機会があれば行ってみたい。

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