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【本】ひよっこ社労士のヒナコ 水生大海

端的に言えば、新人社会保険労務士のヒナコがお仕事を日々、頑張る話。

しかしなんだな。
彼女は新人だけど、わりと仕事がデキるほうなんじゃないかな。
少なくとも私が同じ年くらいの頃よりは、よほどデキる。

さりとてバリバリに出来ちゃうわけでもなくて、安心できる程度の「デキる」。

それすなわち彼女の仕事ぶりには安心してよい、ということ。

じゃあこの小説を読む意義はどこらへんにあるのか?

そこそこ頑張れてる若手社労士が行く先に、つまり顧客のところに問題が発生するわけですな。

社労士が関わるのは主に顧客企業の総務部門。

私は総務のことはよく分からないけど、うん、なかなか大変なんだね。

そして大変な部分を社内でまかなわずに外注する先が「社会保険労務士」なのかー。

うん。なるほどー。

・・・と、なにも知らなかった私。

でも普通に楽しめた。
続編も出てるので、ぜひ読みたい。

ところでこの本の解説文。
吉田伸子さんという書評家が書いているのだが、解説文のラストがよかった。

めちゃくちゃ賛同したい。

いわく。

NHKの連続ドラマに、この作品を押したいとのこと。
そして彼女は「脳内妄想配役」まで決まっているらしい。

その配役がまた絶妙で。

ぜひその配役でドラマ化をお願いします!!と叫びたい私なのだった。

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