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限界を察知したオタクが万能野菜の「煮」を作る

限界が近い。
何がと言うと繁忙期であり、すなわちやる事がめちゃくちゃにあり、自分こと寺西の心がめちゃめちゃになるであろうという事が、ここ1年あたりの経験と後悔が積もったことを自認するがゆえに、迫る限界を察知したのである。
そのきっかけは、「今日のご飯は……冷蔵庫にあるかぶと塩漬け肉だな……なんかそういう素朴なものを……」という気持ちを抱いたからである。ははーん、さては今の自分頭を使いたくないんだな、という事が分かってしまったのだった。ちなみに以下が実際のスープです。塩漬け肉、塩をキツめにしてしまったので、かぶと肉、こしょう以外はマジでお湯以外入れてないんですが、優しい味になった。

限界になった場合一番手を抜きやすいのが食事であり、マジの限界になったらコンビニ飯でジャンクの極も辞さなくなるのが目に見えている(これは単純に余裕バロメーターの話である)が、何分現在は減量中でもあるので、モノホンの「限界」を迎えるべく備えるべきでは???と改めて思ったので、スーパーで野菜を買って野菜スープを仕込むことにしたのだった。

野菜スープと言っても、ポタージュのように丁寧に作ったりなどは一切ない。むしろ野菜の「煮」とでも言おうか、「野菜を1㎝角に切って塩だけを振り、水すら入れずにごく弱火でとろとろ煮込む」というだけの作り置きレシピだが、あるととても重宝する。何せ野菜の味と塩だけなので、ルウを溶かせばカレーだし、味噌汁に入れれば具だくさんの野菜味噌汁、中華だしを放り込んでも一行に問題がない。先にも減量中と言ったが、お昼にお弁当を作り、夕飯も家で作るのが基本の身としては、これがあるのとないのとでは安心感が雲泥の差だ。脳が死んでいても、メインだけ調達すればよい。

そんなこんなで作っていく。
入れる野菜は本当になんでもいい、にんじん、ピーマン、きのこ類、ネギ、セロリ、茄子、ブロッコリー、大根などなど。
ただし、スープが甘くなりやすいにんじん、玉葱、キャベツなどは一考すべきだ。踏まえた上で入れるならお好きにどうぞ。ただ、じゃがいもは痛みが早くなるので、やめておいた方がよい。

今回は以下の材料で作っていく。
かぶの葉が入っているあたりに、「マジで余った野菜を入れている」感が出ていると思うが、マジで余った野菜しかいれなくていいと思う。しかしこれだけの量をいっぺんに食べたとしてもカロリーが200kcal行かない野菜という存在、効率が悪いな……と感じもするし、ありがたくもあるのだった。

レシピと呼べるものは特にない。とにかく1cm角を目安に野菜を切ったそばからフライパンに放り込み、全てをフライパンに納めた画像が以下。

写真では見えていないがこの下にピーマンとエリンギ、かぶが隠れており結構な山になっていて、フライパンの蓋が閉まらないぐらいの量である。横から撮ればよかった。

これに塩をひと振り、蓋を乗せて、弱火というよりギリギリ火が消えないぐらいの「とろ火」で煮ていくわけだ。しかしどのくらい煮るかというのも、使う野菜や好みの食感によって変わるので、とりあえずタイマーを使って10分区切りで煮ていく。その間はソシャゲの周回をしたり本を読んだり動画を見たりすればよい。楽だ。

10分たったのがこれ。水分が出てきているのがわかる。

まだまだ火を通して行きたいので、具材を混ぜ返しつつ、蓋をしてさらに10分煮ていく。この辺りからくつくつ煮える音がはっきりと聞こえてくる。

正直「えっ」と思ったぐらい水分が出てきていてびびる。野菜の水分量や塩の量にもよって変わると思うが、この時は限界一歩手前なのでそこまで考える余裕がなくただただ驚いていた。もうちょっと火を通したいので、さらに10分煮て、計30分経ったのが以下の写真だ。

申し分ない塩梅である。もうちょっと水分を飛ばしたかったので、蓋をせずに3分ほど追加で煮て完成だ。

これだけの量になった。計量しているのは後々カロリー計算が必要になるので100gあたりのカロリーを割り出す必要があるからだ。さておき先にも書いたが、出来上がった「煮」は何に入れてもいい。お椀に入れて液味噌(ひとり暮らしの救世主)とお湯を注げば味噌汁だし、ラーメン、コンソメスープ、和風だし、カレー、なんでもアリだ。自分の場合、お弁当の鉄板として「煮」+「細かく切った肉」+「味付けカレー粉」+「ご飯」でドライカレーを作るのがお気に入りである。かけるものをめんつゆにすれば和風どんぶりだ。マジで何にでもなるので、限界を迎える前に作っておいて損はない。日持ちは入れる野菜にもよるが、3~4日までに使い切るのがよいと思う。

実際の作例がこれ。「鶏手羽」+「煮」+「溶き卵」+「コンソメ」で作ったスープである。おいしかった。

そんなこんなで備えていこう。死なないために。あるいは殺されないために、殺すこともないように。

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