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【ワイン備忘録 #1】シャトー・ベラ リースリング 2019

シャトー・ベラはドイツ最高峰と言われる「エゴン・ミュラー」が2001年からスロヴァキアで醸造をはじめたワインです。 

スロヴァキアは私が子供の頃は「チェコ=スロヴァキア」という国だったと認識しています。1993年にチェコとスロヴァキアは分離しました。

調べてみると、シャトー・ベラのある場所はドナウ川を挟んだハンガリーとの国境のなだらかな丘に位置しており、気候などはオーストラリアの銘醸地ヴァッハウに似ているとのこと。

ヴァッハウはパノニア気候で、日本と同じようにはっきりとした四季があり降水量が少なく、夏は暑いが冬は日本よりはるかに寒いと言った特徴があります。

緯度はドイツではもっとも温暖な生産地バーデンと同じくらいでしょうか。内陸の山岳地帯ですが、ドナウ川や特徴的な気候のおかげでワインはボリューム感があり、このワインのアルコール度数も14%あります。

土壌はチョーク質。その印象はワインから感じられます。2019というヴィンテージについてはスロヴァキアの情報を見つけられず、はっきりは分かりませんがオーストリアはとても良い年だったので、同じように良いと考えていいのかもしれません。

全体的にスッキリ爽やかなワイン。
鉱物感を強めに感じますが、食事と楽しむ場合は守備範囲が広く使いやすいと思います。
ハーブを使った前菜、シンプルに焼いた魚や鶏肉、和食だと天ぷらとか油をスッキリ流しつつ素材を生かして美味しくいただけそうです。

〜テイスティングメモ〜
輝きのあるイエローでやや粘性があり、ぶどうがよく熟した印象。香りは白い花や青く柔らかい草、セルフィーユ。マイヤーレモン、固いりんごなどを思わせ、見た目より控えめ。湿った石灰、貝殻。アクセントになる程度のペトロール香。
味わいは旨みを伴った苦み=塩味、鉄っぽい鉱物。ドイツのリースリングより酸は控えめで余韻が短い。温度が上がるにつれてふくよかさが増す。

品種 リースリング100%
参考価格帯 3000〜4000円


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