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ロフトワークの「食べるのこと」

ロフトワークで「総務と食」の役割を任され2年が経ちました。実験と称して様々な取り組みを行ってきましたが、この度ロフトワークを卒業することになり、具体的にどのようなことをしていたのか、一覧出来るように書いてみました。

■出汁コミュニケーション

共用部分に出汁ポットを置いてほっと一息つく場所を作ってみました。ロフトワークの業務は19:00が定時で、少し前の17:30〜19:30頃に冷房の強い夏や、寒い冬に出すと喜ばれました。
一呼吸ついて体を緩め、残りのタスクを優先順位順に並べ直して、帰る算段を付けたり、もう一頑張りしたり。その切り替えの役割を担っていたように思います。

■一言お菓子コミュニケーション

席の近くにお菓子BOXを置いて、日常の何気ない一言を言ってもらうことで、相談しに来たメンバーがリラックスするのに役立ったように思います。単にお腹がすいて、食べに来るメンバーもいて、面白いなと思っていました。

■季節のフリーシロップ

みんなから少しずつ集めたお金で梅やレモン等のフルーツを買ってシロップを作り、共用のスペースに置いていました。

日々の暮らしの中で、季節を感じる甘い飲み物は、少しだけご褒美感があったのではないかと思います。

■フリーホットティーとアイスティー

ガラスのポットにお茶を淹れて、共用部分に置いていました。インフルエンザは約20分起きに水分を摂取すると良いと聞いたので、おいしいお茶をフリーで飲める状態にしておくことで、自然に水分摂取するきっかけを作ろうと心がけていました。花粉症に効くお茶や、ひらめきに効くお茶等、面白いお茶を仕入れてはみんなに感想を聞くことが好きでした。

■ランチ会

ロフトワークメンバーの育てた野菜を使ったり、出張先でみんなが買ってきた食材を使って、みんなに纏わる食材やエピソードを1つにまとめあげたメニューを考えることが好きでした。
私は会の骨子を作りつつ、当日参加した人が工夫する余地のある食卓を目指していました。

異国の文化を食べる会
新パパ・新ママを祝う会
チキン野郎とカレーの会
など

2年間で20回以上、毎回30〜50人程来て食卓を囲うことが出来ました。「おいしい」という想い出を共有した後なら、新しく入ってきたメンバーの名前を覚えるのもスムーズだったのでは、と思います。

ランチ会を開催するその日が本番というよりは、毎日どれだけの人と”そのこと”について話して”そのこと”を楽しみにするか意識して動くことが楽しい挑戦でした。

■夜のご飯会

お結びとお味噌汁を中心に、ルーロー飯やカレーなどを作り、もうひと頑張りするみんなの集まる場を作っていました。

基本的には隔週で開催し、期末の繁忙期は毎週開催することを目指していました。みんなのグーグルカレンダーを見ながら、どのプロジェクトのメンバーがいつ忙しいのか何となく察しつつ、他のイベントの邪魔にならない日程をめざとく見つけて、開催していました。その数2年間で50回以上。よく食べました。笑

探し回っても見つけられないメンバーが、なぜか食卓には現れて、聞きたいことを聞けたり、即席のアイディエーションの場になったり、ほっと一息つく場になったりするのを見て、やっててよかったと何度も思いました。

合わせて、キッチンの隅々まで整理整頓することで、資材食材の在庫管理(総務業務)にも役立てていました。

■その他

代表が突如購入してきた食材や、お礼に届く地域の食材でご飯を作ったりもしました。例えば、朝手渡された栗で栗ご飯を作ったり、飛騨から届いた黄金色のトマトでトマトカレーを作りました。

■菌活部渋谷菌友会


部活動として、渋谷界隈の会社の方々をお呼びして、発酵食を食べながら歴史や文化を学んでいました。

ホワイト古代食(蘇(そ)、鮒寿司、飛鳥鍋作り)
ときめき薬草茶漬(好きな薬草をブレンドし持ち寄った発酵食材をのせたご飯にかけて食べるワークショップを開催)
など

そこから派生して、料理と音楽を行っているバンドの方達と一緒に発酵と音楽のイベントも行いました。

■チーム会企画

チーム活動のテーマに沿って、食卓を企画しました。「アーユルヴェーダとカレーの会」ではみんなお馴染みの地下のカレーやさんとコラボして、体質チェックを行い、結果に合わせてトッピングしたオリジナルカレーを作りました。

「害獣問題とジビエの会」では、害獣問題について専門の方をお呼びして勉強しつつ、シェフをお呼びして産地の違うジビエの食べ比べを行いました。

■プロジェクト料理企画

お客さんの製品や課題を中心に企画し、お客さんやクリエイターの方との関係性が深まるように、様々な会を企画しました。

高齢化×移動
スナック
手前味噌の会
たこ焼きVRの会
北海道感謝祭
など

■FabCafeとのコラボ

FabCafeで大人も子供も楽しめる夏休みのワークショップ企画をしました。

■キッチンツール作り

ロフトワーク、FabCafe、ヒダクマ色んな人に協力してもらいながら、使いやすいキッチンを目指して様々なものを作りました。

手元を照らす照明の取り付け
棚の中の整理整頓
FabCafe作ゴミ箱と棚のサイン
飲み物を載せるトレー
など

■おまけ

”総務と食”になる前の、ディレクターだった時に突然「大蛇のかまぼこを作りたい」と言われ、5時間かけて作った時の写真。懐かしい。。

こちらも”総務と食”になる前のもの。誕生日のメンバーに、手作りの料理で誕生日会を開いたりもしてました。

それ以外にも様々な取り組みを行いましたが、書ききれず。一旦ここまでにしておきます。笑

キッチンに立つと視界が広くなって、背中にも目がついて、手足が広がるような感覚を味わいながら(狂気)、料理の持つ不思議な力でロフトワークに宿るエネルギーを循環させるイメージを持ちながら、お金の授受以外の関係性を築くことが出来たかなーと思います。

こんなにたくさんのチャンスを頂き、ありがとうございました!

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