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「猫ミーム」がSNSで大流行している理由

みなさん、「猫ミーム」をご存知でしょうか?

簡単に言うと、「ミーム(流行)」している猫を使った面白動画です。
登場人物を猫に置き換え、日常の面白いエピソードを再現したショート動画が、今、YouTube、TikTok、X(旧Twitter)などで拡散され、一大ムーブメントになっています。

私もドハマりして、休日は一日中YouTubeで猫ミームを見る日々を送っています。
(気づいたら夕方……という絶望感)
それくらい中毒性が高い動画なのですが、使われている動画の素材は結構シンプルです。

例えば……
・「ちぴちぴちゃぱちゃぱドゥビドゥビドゥバドゥバ♪」という音楽に合わせて踊っている猫
・「ヘイヘイユーユー」という音楽(アヴリル・ラヴィーンのガールフレンドという曲です)に合わせて踊っている猫
・「ハッピーハッピーハッピー♪ ハピハピハピハピハッピー♪」という音楽に合わせて飛び跳ねている猫
・「はっ?(おじさんの野太い声で)」と言っている猫
・泣いているようにみえる猫
・いびきをかいて寝ている猫

ほかにもあるのですが、いくつかの動画素材が組み合わせられることによって、1本の動画が作られ、様々な動画がYouTubeなどで日々公開されています。

これだけ流行っている理由としては、ザっと考えてみるだけで、こんなことが考えられると思います。

【猫ミームが流行っている理由】
・音楽の中毒性
・内容が単純化されていて、わかりやすい
・動画を組み合わせて作るだけだから、簡単にできる。
・それゆえ、みんなが動画を作りやすい
(大量に発信される→拡散されやすい)
・日常の面白エピソードで共感できる
・猫だから生々しくない

制作側、視聴側、どちらにとっても流行る要素が詰め込まれているんですよね。

制作側の方の理由に注目してみてみると、めちゃくちゃ面白いな、という感想を抱きます。
何が面白いかというと、「決まった種類の素材」だけで、こんなにも面白い動画にできるという事実に、です。

何かを作り出そうとするとき、難しく考えすぎてしまう方がいらっしゃると思います。
(かくいう私もそうです……)
でも、決まった種類の素材、つまり型があって、それを組み合わせるだけで面白い動画になるのです。

そう考えてみると、「型」の重要性をつくづく実感します。
型さえできてしまえば、組み合わせ次第で簡単に面白いこと=価値が生み出せる。
しかも、作りやすさのハードルが下がるから、量も多く作れる。

週刊少年ジャンプ+で『SPY×FAMILY』『チェンソーマン』など数々のヒット作の編集担当である林士平さんという方がいらっしゃいます。
多くのヒット作を生み出せる秘けつを聞かれた林さんはある動画でこのように答えられています。
「ヒットの秘けつは、ない。ほぼ運。数を出せば打率があがるので、数を出している自信はある。成功は1割もない感覚。」

大きな成功の裏には多くのトライ&エラーが存在することが分かります。
とにかく、何かバズったり、ヒットを生み出すためには、数を打たなければならない。
そのためにも、自分なりのこうすれば最低限作れる、という型を持っておくのは重要なのではないかなと思うのです。

最後は話がそれてしまいましたが、猫ミームが流行している理由は、作りやすさゆえの大量生産→拡散(そして猫の可愛さ!)が大きいと思います。

(編集担当・入江)

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