「朝一杯のおしっこから ~秘伝・口伝・尿療法~宮松宏至著」1984レビュー その1

禁断の書
「朝一杯のおしっこから ~秘伝・口伝・尿療法~宮松宏至著」1984レビュー その1

2010年幸福実現党金城タツロー氏の沖縄県知事選の時、面識を得た大先輩宮松宏至さんの著作物についていくつかレビューをしてきた。
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◎「インディアン居留地で見たこと ~カナダ、グラシイ・ナロウズでの6年~宮松宏至:著」1983 :草思社
https://ameblo.jp/papadad/entry-12736783162.html

◎レビュー その1 「写真万葉録 筑豊5 約束の楽土 ブラジル篇」1984監修上野英信、趙根在、写真宮松宏至:葦書房
https://ameblo.jp/papadad/entry-12787540752.html

◎レビュー その2 「写真万葉録 筑豊5 約束の楽土 ブラジル篇」1984監修上野英信、趙根在、写真宮松宏至:葦書房
https://ameblo.jp/papadad/entry-12787691794.html

◎レビュー「『出ニッポン記』上野英信著:写真,宮松宏至」現代教養文庫 1995
https://ameblo.jp/papadad/entry-12795573530.html

◎「第4代インド首相 モラルジ・デサイ氏との邂逅 ~尿を訪ねて三千里:宮松宏至著:現代企画室~」
https://ameblo.jp/papadad/entry-12813857208.html
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沖縄で面識を得た宮松さんであったが、ご自分の口から「フォトジャーナリストとして世界を旅していた・・・」程度の事は語られたが、その他多くを語られなかった。

 沖縄選後、十年以上の歳月を経て、偶然、私の住む隣町土岐市出身の日本を代表する記録映画監督のひとり、水俣病問題をライフワークとして多くのドキュメンタリー映画を発表した故土本典昭氏の言葉と出会った。

 土本氏は、ある雑誌の書評で、「インディアン居留地で見たこと ~カナダ、グラシイ・ナロウズでの6年」を取り上げていたのである。宮松さんの友人として。

私は驚いた。

 それをきっかけに、芋づる式に宮松さんの著作物を読むこととなったのである。

宮松さんは、戦後日本の裏面史といいますか、棄民としての炭坑夫、水俣病の現場に飛び込み、また同じ水銀被害で苦しんでいたカナダのグラシイ・ナロウズに飛び、共に生活し、ジャーナリストとして、メッセンジャーとして、写真を、エッセイを世に問うた。

 宮松さんは、その間、記録作家上野英信氏、記録映画監督土本典昭氏、写真家岡村昭彦氏、2021年全国公開された映画『MINAMATA-ミナマタ-』でジョニー・デップが演じた世界的写真家集団マグナム・フォトの正会員ユージン・スミス等と一緒に水俣病患者のために奔走した。

 戦後裏面史に必ず出てくる「人物」の輪の中にいらした方であった。

ボヘミアン、バガボンド的さすらい人として働き盛り、世界を奔走した宮松さんは、現在、お国の社会保障制度のお世話には一切なっておられない。

まさに幸福実現党の標榜する「小さな政府」を語るに相応しい方である。

 そんな私の尊敬する宮松さんの著作群の中で、どうしても、私の想像を絶する世界のものとして、手に取ることのできなかった本書、「朝一杯のおしっこから ~秘伝・口伝・尿療法~」をこの度、読んだのである。

 そう、禁断の書を手に取ったのであった。

なお、本書の編集に携わったのは、土本典昭氏の子女である土本 亜理子さんであった。亜理子さんは妻と同じくらいの世代の方である。

人の縁の濃さ、不思議を感じた。

レビュー その2に続く


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