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トランスイシュー(Aジェンダーの立場から)

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トランスジェンダー、もしくは非シスジェンダーであるAジェンダーとして。トランス差別に反対する記事なども含みます。
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記事一覧

夜のそらの終わり、陽の昇らない島

 こんばんは。夜のそらです。ブログの書き出しは、いつもこの言葉でした。でも、残念ながらこ…

亡くなったのは、20代の………

 こんばんは。夜のそらです。  このところまた非常に体調が悪く、もう何もかも辛いです。ぐ…

資本主義とトランス/アイデンティティ(3)パッシングエイブリズム

 こんばんは。夜のそらです。この記事は「資本主義とトランス/アイデンティティ」という記事…

お茶の水大学と杉田水脈:LGB(T)の2018年

 こんばんは。夜のそらです。夏前から最悪だった持病の調子が上向きになり、それに休職の延長…

A is for Anti-Futurism:不可視のクィアの脱臼した時間

 こんばんは。夜のそらです。今日は、最近読んだ論文の感想というか、批判というか、不満を書…

Aジェンダー・マニフェスト(2020)

 私たちはAジェンダーです。私たちは世のなかの殆どすべての人が持っているジェンダー・アイ…

GIDの診断書を拾った

 あまりにもあっけなかった。ずっと行くのが嫌で渋っていた外性器の検査の結果が書いてある封筒を開けたクリニックの医師は、「今日もう診断書持って帰りますか?」とわたしに聞いてきた。 診断書?? 診断、終わったんですか?と聞くと、医師は「そうですね。性同一性障害という診断が確定しました」と応えた。まるで、とっくの昔にあなたが自分で知っていたことでしょう、わざわざ言う必要なんてありますか、という感じの口調だった。 1.診断書を拾うこうしてわたしはGIDの診断書を拾った。 わた

GIDでもトランスジェンダーでもなく(1) I Am (w)Here:浅沼智也さんのドキュメンタ…

 こんばんは。夜のそらです。この記事は、「GIDでもトランスジェンダーでもなく」という記事…

透明マント着るAジェンダー(2)ステルスジェンダーという戦略

 こんばんは。夜のそらです。この記事は、「透明マント着るAジェンダー」という記事の後半(…

透明マント着るAジェンダー(1)ハリーポッターと貧困の魔法

 こんばんは。夜のそらです。この記事は、「透明マント着るAジェンダー」という記事の前半(…

粉々の自分を迎えに行く:わたしの(ジェンダー)アイデンティティ録

 こんばんは。夜のそらです。この記事は、わたしが現在の自分の心の状態を記録することを主な…

その彫刻刀を握る手は:彫刻された棘と「棘」のある諸身体

 こんばんは。夜のそらです。今日は、トランス差別について書こうと思います。そのきっかけは…

そのハンマーを握る手は:Sara Ahmedの反トランス差別エッセイを読む

コツ、コツ、コツ。 ハンマーで何かを叩く音がする。 ゴン、ゴン、ゴンッ。鈍い音もする。 そ…

資本主義とトランス/アイデンティティ(2)消費社会の欲望=責任

 こんばんは。夜のそらです。  この記事は、「資本主義とトランス/アイデンティティ」という記事の後半(2)です。前半の記事(1)では、頑張るしか生きる術を持たないマイノリティが、資本主義的な社会で、バラバラにされた個人として「頑張る」ことで生き延びていく、そのこと否定しがたさ、というか、否定したいけど否定できないリアリティなど、について書きました。  この後半(2)の記事は、前半とはテーマが少し変わっていますが、前半(1)の続きなので、まだお読みでない方は(1)からお読みくだ