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【#15】まともじゃないのは君も一緒

「労働なんかしないで 映画鑑賞だけで生きたい」のコーナーでは私が行き当たりばったりで視聴した映画について書いた小感記事です。

第15回は2021年3月19日に公開された前田弘二監督作品「まともじゃないのは君も一緒」について書いていく。

普通なんか どうでもいい

コミュニケーション能力ゼロの予備校講師・大野は普通の結婚を夢見るが彼にとっての恋愛の普通が分からない。
そんな中、教え子で恋愛経験ゼロで自分は恋愛上級者と思い込む香住に恋愛を恋愛指南をする。
そこには香住の思惑があったのだが物語は思わぬ方向に。

物語は少女漫画でありそうな恋のお手伝いをしたら、お手伝いしていた人がその人を好いてしまうというもので典型的なものであった。
しかし、予備校講師・大野が恋愛レベル0なので、教え子の香住との会話が遠回りな感じになり、二人の話している姿は面白いと感じた。
大野の成長は感じられるので、序盤と終盤の変わりようも楽しめる要素なのかもしれない。
香住に関しては学生なので、学内でどうのこうのと一悶着あるかと思いきや、むしろ良いやつでバーでの会話は面白いものであった。

ガッツリ恋愛映画、ガッツリコメディー、という感じではなくその間を狙った感じで、見やすい映画だった。

まともじゃない、普通じゃない。
大事なのはそこではない。
どうしても分らん時は人ではなく、自然体である森の音を聞くと自分が見えてくるかもしれない。

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