映画「ロストケア」


3月29日(水)「ロストケア」を鑑賞してきました。
予告編はこちら。


大多数の人が直面するであろう親の「介護」。肉体的にも精神的にも疲弊するが避けては通れない介護問題に真正面から切り込んだ作品。

まぁ重いのなんの。

作中の介護殺人は残虐極まりないのは当然。
でも心のどこかで殺人犯に共感してしまうのがまた恐ろしい。

親の介護が面倒臭いなんて言えないですよね。だって自分を育ててくれた恩人なんですもの。それが嫌でもわかってるからこそ葛藤するし、逃避したい気持ちと使命感の狭間で揺れ動くんですよね。
沢山世話しているのに報われない。親がもう自分を覚えていない。
そんな境遇で自分が正気を保って介護できる自信が正直全くありません。

私は介護を経験したことがありません。だから今は作品を通して「疑似体験」するか頭の中で「想像」することしかできません。
私の両親は健在ですが、いつか介護が必要になる日が来た時にどう向き合うか。
目を背けていた現実を強烈に突きつけてくれた作品でした。




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