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私の貧血のお話①

夏休みも終わりが見えてきた土曜夜の出来事だった。

その日の午後は、次男とキックボクシングジムへ。

2分間の縄跳び×2セットから始まり、腹筋やバーピージャンプなどの筋トレ各種、ストレッチ、最後はトレーナーとのミット打ち。
週末の子どもとの楽しみである一時間半。

ジムを終えて帰宅。
お風呂の後は、暑さに耐え切れず缶ビール1缶。
台所で飲みながら餃子を大量に焼いた。

夜ごはんの焼きたて餃子に、家族で大満足。
夜8時ごろには片付けも終わり、ゆったりとくつろいでいたその時だ。

ドドドドドドドドドドドドドドドド……

心臓が、おかしい。
脈拍数が尋常じゃない。
でも苦しくはない。
痛くもない。
気分も悪くない。

ドドドドドドドドドドドドドドドド……

お水を飲んだり、首や脇のリンパの部分を冷やしたり。
アルコールのせい?
いや、ビール1缶のほろ酔い感は随分と前に消えているけれど。

家庭用血圧計で測ってみたところ、
血圧の上は160〜170で、下は100台。
うーん、高いな。
それよりも驚いたのは脈拍が160くらい。

高血圧なので、このくらいの血圧の数値は経験したことがあった。
が、こんな動悸は体験したことがなかった。
私は昔から頻脈で、薬でそれを抑えているのにも関わらず
(毎朝飲んでいる降圧剤はβ遮断薬で、頻脈を抑えてくれる効果がある)私の心臓は一体どうしたのだろうか。

息苦しさはない。激しい動悸のみ。

意識もはっきりしてるのでとりあえず様子を見た。

が、一時間経ってもドドドドドドドドドドド……

自己判断で良くない行動だが、毎日服用している降圧剤を飲んでみる。(通常は朝に一錠)

効いてちょうだい、頼みます!

一時間経過、ドドドドドドドドドドドド……
変化なし。

困ったな、どうしようか。

「救急車を呼ぶ前に」というところがあったことをふと思い出し、#7119に電話をかけた。

対応してくれたのは看護師さん。

状況を伝えたところ、

「このまま救急車要請に繋ぎますね。電話をぜったいに切らないでいただけますか?」

えっ!?救急車?救急車が今来ちゃうの??

「はい、その状況は救急車が必要ですので、今からこの電話を繋ぎます。いいですか?電話を切らないでくださいね!このままですよ」

そのまま119に。

「どうしましたか?」
から始まり、またひと通り状況を話すと、

「混み合っていますので、少しお待たせしてしまいますが、救急車が向かいます。
服薬中の薬とお薬手帳を準備されてお待ちください」

ひ、ひぇーーー。

どうしよう、どうしよう、どうしよう、私、救急車を呼んでしまった。

意識もあるし、息苦しくもないよ。
夕飯に餃子を食べていたのに。
とりあえず歯を磨いておこう、念入りに。


動悸だけで(血圧も高かったが)救急車をお願いしてもいいのだろうか……
ごめんなさい、救急車や病院が忙しい時期に、しかも夜遅くに……(この時点で夜10時半過ぎ)

これから救急車が来てくれることになったと夫に説明。
えっ!救急車、来るの?今から?と驚く夫。

しばらくしたら、救急車が家の近くに到着したと電話があった。

餃子をつまみにお酒が進み、かなり酔っ払っている夫の方が、見た目的にはぐったりしていた。眠いのだ。すまない、夫よ。

救急隊員の方が、

「患者さんは奥さんですよね?!!」

と確認してきた。

はい、私です。

「まず救急車の中に行きましょう、あちらに停めてありますので」

担架まで出してくれて申し訳ないです、私、歩けます、すみません、ごめんなさい。

隊員の方々と夫と私で、救急車へと向かった。

生温い夜を歩きながら、あれ?私の心臓、いつも同じような……普通みたいだ、さっきまでのドドドド……がない……かもしれない、と思っていた。

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お読みいただきありがとうございました。
先月の終わりに身に起きたことを、当時の気持ちのまま、綴ってみます。
このあと、何話か続きます。(書ける時にぼちぼち書いていこうと思っています)
メモ書きや記憶で書いているので、医学的にはおかしいことや間違えていることもあるかもしれません。

今後「病院」「入院」「検査」も出てきますので、苦手な方はどうかご無理なくいてください。


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