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私の腕のバーコードを勲章にする

昨日から読んでいる本

夏になってしまったかのような東京。
車窓から見える神田川沿いの桜はすっかり散って、初夏を感じさせます。
昨日から、出かけた行き帰りに読み始めた本が有ります。
虐待に関する書籍です。

虐待と言うと、下記の4つが主に挙げられます。

  1. 身体的虐待

  2. 性的虐待

  3. ネグレクト

  4. 心理的虐待

報道でセンセーショナルに取り上げられるのは主に、最初の2つ。
近年になって認知度が高まった物として、3つ目のネグレクト。

問題なのは4つ目の心理的虐待で、これに関しては「躾の一環として」行われ、残虐性は感じられず、人の目から隠されてひっそり行われている場合が有ると指摘されていました。

その為、この書籍の中では敢えて「虐待」とは言わず、「 マルトリートメント( maltreatment)」と呼んでいるそうです。

maltreatment は、 treatment( 扱い) に mal( 悪い・悪く) という 接頭語 が つい た もの で、 日本語 では「 不適切 な 養育」 と 訳さ れ て い ます。
わたし たち の 研究 では、 強者 で ある 大人 から、 弱者 で ある 子ども への 不適切 な かかわり 方 を、「 虐待」 とは 呼ば ず に「 マルトリートメント( maltreatment)」 と 呼ん で い ます。

言葉 による 脅し、 威嚇、 罵倒、 あるいは 無視 する、 放っ て おく などの 行為 の ほか、 子ども の 前 で 繰り広げ られる 激しい 夫婦 げんか も マルトリートメント と 見なし ます。

マルトリートメント の 強度 や 頻度 が 増し た とき、 子ども の 小さな こころ は 確実 に 傷つき、 成長 過程 の 脳 は 変形 する 可能性 が ある こと を、 わたし たち 大人 は 見逃し ては いけ ませ ん。

友田 明美. 子どもの脳を傷つける親たち NHK出版新書. 株式会社 NHK出版. Kindle 版.

「 虐待」 という 言葉 では、 偏っ た イメージ が 先行 し、「 自分 や 家族 の 問題 には 当てはまら ない」 と、 思わ れ て しまい がちだとも指摘されていました。

私の場合も、親の言い分としては「躾のため」だったと思われます。
ですが、確実に強度も頻度も度を越していた為、障害を負うほど深刻な状態になってしまった事を疑う余地は有りません。


昨日の気づき

実は昨日は、クリニックでの診察でした。
主に、発達障害の夫マッドさんと生活する上で困っている事などを聞いていただきました。初めてお目にかかる先生でしたので、具体的に何かしらのアドバイスが欲しいと思うのは、さすがに無理だったかなと思います。

ですが、色々と気づきは有りました。

経済的な心配は、やはり目をそらさず考えなければならない事を再認識しました。また、自分が思っていた以上に自己分析出来ていた事に驚きました。

マッドさんはマッドさんで、「こういう方向性で物事を考えて取り組んで行かなければならないな。」という事を再確認できた様です。

 私の「頑張っても出来ないことへの対処法」「ある程度の自己開示をして協力者をつける方法」を先生に話した事は、自信をつける良い機会になりました。


私の傷は私の勲章

私の左腕には、無数のリストカット痕が有り、今でも時々増えてしまいます。ですが、脳がダメージを負うような過去を抱えながら、必死で前を見て、その日その日を生き延びている事実。
見方を少し変えたら、これは勲章じゃないかと思えてきました。

色素沈着した、私の腕のバーコード。
私だけが知っている、必死に生きる私しか持ち得なかった、私を識別できる唯一のバーコード。

出典:http://blog.livedoor.jp/joshua_ant/

自分を落ち込ませる出来事の数々が、他者よりも多いであろう私。
その私だからこそ、そこを掻い潜ったかいくぐった自分をマメに褒めて、1つずつ小さな勲章を増やしていこう。
そして今日もまた、「今夜は何を食べよう」なんていう些細な悩みに幸せを感じよう。

先日作った、てびち(豚足)の唐揚げ

#日記 #エッセイ #虐待サバイバー #発達障害 #複雑性PTSD

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