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事業計画の前に経営理念を

事業計画を作っている中小企業は多くありません。

経営理念を作っている中小企業はもっと多くありません。

とすると、経営理念もないのに事業計画を作っている中小企業も一定数いるということですね。

これは全く意味がないので、今日からでもやめた方がいいです。

経営理念もビジョンも無しに事業計画を作るというのは、漫画の載っていない少年ジャンプのようなもの。全く価値がないです。

今日はこんな話をしていこうと思います。


事業計画はなぜ作るか

事業計画はなぜ作るのでしょうか?

多くの経営者が答えます。「会社の方向性を決めるため」

そうです、私も同感です。

弊社ではこの年末の時期に事業計画を作ります。

弊社の場合、おおむね3年間の事業計画書を作ることにしています。この点ついて5か年計画が絶対だという方もいらっしゃるかもしれませんが、私は3年しか作りません。

理由は「5年も先のことはわからない」からです。

5か年計画を作っている経営者様にぜひ聞いてみたいです。
「5年前に作った事業計画書。どの程度計画通りいきましたか?」

答えはおそらく、全く違う会社のことを書いたのかなと勘違いしてしまうような内容となっているのではないでしょうか。

中小企業は日々多くの課題が浮上します。主要取引先との取引がなくなった。管理者が退職してしまう。

そんな激動の毎日の中で、おとといの夕飯のことも思い出せない我々が、なぜ5年も先のことを想像できるでしょうか。

3年先の計画であっても本音を言うと意味がないのではと思っています。

ただ3年先くらいまで想像する癖をつけておかないと激動の波を乗り越えていけないかなという点と、これくらいの規模になるとこれくらいの人員やコストが必要だなと言うことをシミュレーションしておく意味で必要かなと思ってやっています。

さて、事業計画書の作り方は?ということについてですが、こちらはまた別の機会に書いていきたいと思います。

経営理念はなぜ必要か

こちらについては下記のブログで熱く書いておりますのでぜひお読みください。

そして中小企業あるあると思うのですが、経営理念はありますか?と聞くと「一応、ありますよ」という回答は少なくありません。

見せてくださいと言うとHP上に経営理念が書いてある。

どういう意味なんですか?と聞くと「まあ、とりあえず雰囲気で」とか「先代が作ったものなので私は。。」とか返ってきたりします。

こちらは、経営理念を作っていない会社よりたちが悪い。

そんな経営理念は今すぐHPから削除した方がいいですよ。恥ずかしいです。

私は、私の会社の経営理念が世界で一番いいと思って作っています。

会社としてはまだまだ中小零細企業ですし、課題も山積みの毎日です。けして誇れるものではないかもしれません。

ですが弊社の経営理念や経営ビジョンは、将来にもわたって誇れるものになっていると、経営者である私は信じています。

そして私は、全ての経営者にそれほど自社の経営理念には誇りを持っていただきたいと願っています。


事業計画の前に経営理念を作らないといけない理由

事業計画を作る理由は、会社の方向性を決めるためだと言いました。

こちらについてはあまり議論の余地がない所だと思いますが、ではなぜ多くの経営者は経営理念も無しに事業計画を作れるのかが私には理解できません。

会社の方向性を一番大きく示しているのは、事業計画ではなく経営理念だと思います。

その経営理念という方向性が決まっていない中で事業計画を作るということは、航海する目的も決めず立派な地図と羅針盤をもって航海を始めた船長くらい愚かだと思います。その船長はたどり着いた国で何をしたいのでしょうか?

会社は、世の中の何かしらの「不満・不安・不便」を解消するために存在するのだと思います。

この課題を解決するためにそれぞれの会社が存在し、その目標を描いたものが経営理念や経営ビジョンだとすると、ここがふわふわとしていると、ただただ存在している会社ということになってしまいますね。

たぶんこんな感じ

あるべき姿はたぶんこんな感じだと思います。

経営理念という目標または会社の存在意義があって、そこから生まれてくる経営ビジョンや経営戦略がある。そしてその戦略を達成するために営業戦術があって、最後に事業計画が作られる。

だから、私が事業計画を作りたいという相談を受けると、まずは経営理念が出来上がるまでは事業計画は作ってあげません。(意地悪ですねw)

例えば先日お手伝いした中小企業様の事例です。

「事業計画を作りたい」とお客様から言われたので「まずは経営理念をブラッシュアップするところからにしましょう」となりました。

今の現状と会社が目指したい方向が定まると、必然と今やらないといけないことがわかってきます。これが事業計画ですね。

この会社では社長が目指したいサービスや会社像はありました。それをご一緒に今ブラッシュアップしながら、白黒のぼんやりしたものからカラーではっきりと輪郭が見えるくらい明確なビジョンにしていこうと思っています。

そしてその方向性が見えてくると、今足りないものが浮かび上がってきました。

急激な成長で品質が低下してきたり、管理者層の教育が整わないと、その目的が達成できないことがわかりました。

そこで私は経営者に聞きます。

このままだと経営理念を達成できないので、
①理念をあきらめますか?
②現状の課題を解決して理念の達成を目指しますか?

答えはもちろん②でした。

こうやって事業計画の入り口に立つことができます。

ここまで整えると、事業計画はとても具体的な行動計画まで創ることができますね。

参考にしてみてください。


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