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シンガポールのバスと心の広さ 5月9日(木)通算1493日目 グリーン(DORSCON)450日目

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5月9日(木)通算1493日目 グリーン(DORSCON)450日目

 バスの始発駅に着くと、既に何人かが待っていた。日本では10分以上前から停車しているイメージがあるが、当地では出発の直前にしか来ない。加えて、到着しても何かしらのアナウンスがある訳でもない。そのため、建物の内部からガラス越しに音や表示される番号からバスをチェックする必要があるのだ。個人的には未だにこの判断が苦手で、自分の前に何人か既に待っている人が居ると、続いて行動するだけで良いため少し安心する。

 バスを待つ人の列に入り、数分も経たない内にバスが止まった。しかし、番号表示がない。回送なのだろうか。私の前に並んでいた人も悩んだらしく、皆ちょっと動きかけたものの、すぐに待つ姿勢に戻った。私もそれにならおうとしたとき、後ろから客が来て前に進むように促してきた。
言い方が少し荒かったこともあり、個人的には少し嫌な感じだなと思った。第一、番号表示のないバスなのに前に進んでも仕方ないだろう。ただ、わたしの前に並んでいた人々は試す価値があると考えたらしい。後ろの人にせっつかれるままに、バスへと近寄っていった。私も後ろからせき立てられる形で、それに続く。

 近づいてみると、私たちが乗りたかったバスの番号が表示された。ホッとして乗り込みつつも、個人的には後ろの人のことは納得できない。しかし、前に並んでいた内の1人が「ありがとう!」とはっきりお礼を伝えていた。自分の器は小さいな、と思った。

 そもそも、バスに乗るために待っていたのだ。乗れたら、それで良いではないか。単純だけどな事実を見落とす自分が、恥ずかしかった。

国土交通省のウェブサイトでは、交通や物流に関しての情報が得られるリンクを貼っている。↓(2024年1月2日10時27分閲覧)


去年(2023年5月9日)の記事はこちら↓

一昨年(2022年5月9日)の記事はこちら↓

3年前(2021年5月9日)の記事はこちら↓

4年前(2020年5月9日)の記事はこちら↓

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最後までお読みくださり、ありがとうございました。





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