シンガポールでは2023年2月13日に、病気のリスクを示す指標であるDORSCONが鳥インフルエンザ等と同じ緑に変更され、公共交通機関におけるマスクの着用義務が撤廃されました。以前の生活に戻ってきていることを日々実感していますが、WHOの明確な終息宣言はないままです。当地での様子を引き続き記していますので、お付き合いいただけますと幸いです。
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11月27日（月）通算1329日目　グリーン（DORSCON）287日目

　少し前に在シンガポール日本大使館へ所用で行った。平日の午後という時間帯もあり、建物内には私を含めて数人しか待っていない。スムーズに用事が終わりそうだと思っていると、1人が電話を掛け始めた。電車内や喫茶店といった場所ではないので、別に会話することには何も思わないのだが、内容がどうやら銀行の要件らしい。それを日本語で話すものだから、どうしてもこちらの耳に入るのだ。

　一応自分のスマートフォンに目を落としているものの、居心地が悪い。少しすると、その人は電話をしながら外に出ていったが、荷物は置き去りだった。大使館内で盗難事件を起こす人はいないと思うものの、施設の性質上色々な大切な物を持ってきているであろうことを考えると、不用心だと感じてしまう。少しして、その人は部屋に戻ってきた。私の心理状況が表面に出ていたのか、怪訝な顔をされてしまった気がするが、弁明するのも変なので流石に黙っていた。

　シンガポールは、確かに安全だ。お金の話を他者の聞こえる所でしたり、貴重品が入っているであろう荷物を置いていったりしても、基本的に大丈夫なのかもしれない。ただ、個人的にはいくら治安が良いとはいっても海外であることも含めて、多少の警戒心は必要だと思っている。どうやら私は大使館で、小さなカルチャーショックを受けたようだ。

去年（2022年11月27日）の記事はこちら↓

一昨年（2021年11月27日）の記事はこちら↓

3年前（2020年11月27日）の記事はこちら↓

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