見出し画像

初めまして!


【写真で掌編小説】

「初めまして!」

僕は君の友達だ。

君が生まれて間もなく、君の隣で眠る。

ギュッと抱きしめて、話を聞いて、また一緒に眠る。

君が大きくなるにつれて、抱きしめてくれる回数は減ったけど、その代わりにいっぱい話しかけてくれる。

僕はその話が大好きなんだ。

君の友達でいられる事が嬉しいんだ。

そして、君は大人になっていく。

恋人が出来て、家族が出来て、君は新しい宝ものに出会う。

君は僕のほつれた身体を綺麗にしてくれた。

そして、僕の友達は増えていく。

君の大切な人は、僕の友達。

新しい友達は、ギュッと抱きしめて、また僕に話しかける。

君の宝ものは、僕の宝もの。

初めまして!

終わり


写真から掌編小説でした!

十六作目です!小さな頃の宝ものは思い出と一緒に心に残ってますね。機会があったらまた、大切な宝ものをギュッとしたいな!

素敵な写真をありがとうございました。

また、お会いできることを楽しみにしています♪

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?