オランダと言えば、自転車の街。日本にはないタイプの自転車が素敵。

アメリカで蓄えた20kg分の脂肪をアムステルダムで消費するため、またせっかくオランダにいるのだからオランダ人のように車生活ではなく自転車生活をしてみようと、自転車で移動する生活を選択。そのため、アムステルダム市内駅近を希望したところ、中心部にお家が見つかりました。１階が駐車スペースで駐車場に問題はないのですが、駐車場代が月に300ユーロ！私の出身地だと、素敵なワンルームが借りられる金額です。今回は、駐車料金に関係なく自転車生活をすると心に決めてこのお家を借りたので、アムステルダム到着後3日目から自転車探しを始めました。

エージェントのオススメは中古自転車ですが、300ユーロ近くするらしい...軽いマネーカルチャーショックを受けつつも、自転車は必需品。と、いうことで自転車探しを開始。

私が初めての事や、新しいお店に行く時に使うのが、リビュー。必ずしも正しいわけではありませんが、遠からず近からず。リビューが悪いお店はまず間違いなくサービスが悪いです。

と、いうことで、"Amsterdam used bicycle"、フィルターは"Top Rated"を選択し検索。リビューの数は少ないのですが、5つ星のお店がいくつかありました。（お店の名前をクリックすると、お店のサイトが確認できます）

そのうち家から近い”la Bicicleta"を訪問しました。

路地裏のような場所にある自転車屋さんで、(リビュー通りの）感じのいいお兄さんが１人作業していました。中古自転車があると聞くと、外にあるよ。と、笑顔で対応してくれました。金額は150ユーロ前後のものが取り揃えてありました。ただ身長160cmの私にあうサイズは今は無い。と、言われてしまいました。（残念）

次は、la Bicicletaから路面電車で約30分のところにある"Solid"というお店を訪問しました。

グーグルリビューによると、Solidのおばちゃんはとても親切でバイク選びの際の的確かつ正直なアドバイスをくれるそうです。また、バイクのお値段もみなさん満足されている様子。

早速、お店訪問。

とっても気さくなおばちゃんが暖かく迎え入れてくれました。自転車に付けられた値段を見ると、全体的に150~200ユーロ前後という感じでした。

自転車を探していると聞くと、色々と質問されましたが、自転車の知識がほぼ皆無に等しい私には理解できず、（グーグルリビューを信じ）正直に自転車のことは何もわからない。と話すと１つずつ説明付きで丁寧に聞いてくれました。

1. 駐輪場について

夜間の駐輪場が屋内か？屋外か？ということで、ハンドブレーキ付きかどうかでおはちゃんはオススメ自転車を決めるそうです。その理由は、駐車スペースが屋外の場合、狭い駐輪スペースから自分の自転車を出すために力づくで引っ張り出し、ハンドブレーキが壊されるケースが多いそうです。

2. ブレーキについて

オランダではフットブレーキとハンドブレーキがあり、フットブレーキが使えるか？と聞かれました。（ちなみにフットブレーキとは、ペダルを後方に回すことで止まる。というものでした。）日本でハンドブレーキしか使ったことない私には衝撃でしたが、フットブレーキの存在さえ知らなかった私の答えは、"No"..... ただ、このハンドブレーキがあるかないかで、お値段と選べる自転車の台数が変わってきます。

ハンドブレーキ付きの中古自転車は、フットブレーキのものより約100-150ユーロ高額になります。

3. 自転車のサイズ

日本では身長160cmは女性では普通サイズ。と思っていましたが、オランダでは小さい部類に入ります。おばちゃんのアドバイスは、大きいサイズのタイヤを選び、小さいフレームにするように。と、言われました。

その理由は、タイヤのサイズが小さいと子供が自転車をシャカシャカ高速で踏むようになるそうです。タイヤが大きい方が楽に長距離を乗れるそうです。（なるほど....)

入り口近くにある私にぴったりのサイズに見えたデザインの可愛い、ハンドブレーキ付き、お手頃価格（120ユーロ）の自転車が気になっていましたが、おばちゃんは徐に指差し、『これが(タイヤサイズ)26インチのラージフレームだからあなたがの乗れるサイズだけど、あなたが乗ると子供が自転車に乗るように高速で自転車を踏むようになり疲れるから、ダメ！こういうの買っちゃダメよ！』と、言われました。

残念ながら、ハンドブレーキ付きで私にあうサイズの自転車は彼女の店にはありませんでしたが、とてもお勉強になりました。（オランダの自転車は奥が深い....) Solidから徒歩5分程度のところにある"Cycle4you"というお店はSolidよりも大きくて在庫もたくさんあるよ。と教えられ、そこに行くことにしました。

お店を出る前に、おばちゃんに『28インチでスモールフレームというのよ。26インチのラージフレームでもOK!と言われるかもしれないけど、絶対ダメ！労力に対して距離が伸びないから、毎日の移動が大変になるからね。また、街乗り用であることを伝えるため、City Cycleということ。最後に、必ずハンドブレーキ付きでね！』と言われ、笑顔で送り出されました。

おばちゃんに言われたことを忘れないように反復しながら、Cycle4youに向かいました。

そこでおばちゃんに言われた通りのことを、Cycle4youのお兄さんに説明。おばちゃんのアドバイス通りの中古の自転車がありましたが、300ユーロ近くするのに錆びちゃってて....とってもいいブランド（らしいけど）ちょっと買うには躊躇しました。

ちょっとした興味から、新品の自転車って幾ら位するの？と聞くと、店内にある自転車を見せてくれました。やっぱりハンドブレーキ付きは500ユーロ前後とハンドブレーキなしに比べ150~200ユーロ高めな上、置いてあるのは数台しかなありませんでした。『ディスカウントないの？』と聞くと、自転車に付けてある値段は、VANとVoorがありました。お兄さんによると、VANが値引き前、Voorは値引き後だそうです。

ここで教えてもらったのが、ブランド自転車について。ブランド自転車はやはり耐久性があること。オランダでは雨の中でも移動し、屋外駐輪をするため雨晒しは日常だそうです。そのため安い自転車を買うと、錆びてペダルが取れるなどして、結局不便で修理費がかかることになる。（携帯のiPhoneとモトローラみたいなものだよ！と５分近く話をされたが、そこは割愛）なるほど...言われればその通りで、勉強になります。

と、いう訳でこの店で中古を買うのは断念。興味本位から、ここの最安値の新品自転車（ギアー付き）は、450ユーロでこれが候補に入りました。デザインも可愛くサイズもちょうど良い自転車ですが、安い買い物ではないので一旦保留し、他のお店も行ってみることにしました。

3件目に行ったお店は、5つ星ではないけど高評価で家から近い"Bike City"というお店です。

ここはレンタルサイクル店ですが、レンタルサイクルを売っているお店でした。ここのお店の方もとてもいい方でした。売っている自転車は新車価格で600~700ユーロの物で、貸出の度にきちんとメンテナンスを行い、部品は全てステンレス製、ライトは電池式ではなく（日本でもよくある）タイヤとの摩擦で灯火するタイプのものとの説明を受けました。ハンドブレーキ付きで、私にあうサイズのものは275ユーロでした。黒で私のイメージするオランダの自転車。と、いう感じでしたが、ここでも一旦保留し、ゆっくりと考えることにしました。

引っ越し依頼4日ほどお話ししていなかった、大家さんが心配して部屋に来てくださったので、自転車置き場について聞いてみると、いいお店を知っている！と、言われました。彼女は私より少し背の低い方ですが、彼女の自転車はboys用で150ユーロで買ったそうです。彼女はその店でずっと自転車を買っているらしく、値段とクオリティはお墨付き！だそうです。彼女の自転車はフットブレーキのみでしたので、ハンドブレーキのことなどを話しておくと、その後『3ギア付きで150ユーロの自転車があるそうよ！』と教えてくれました。

と、いう訳で彼女のオススメの自転車点、"Frederic rent a bike"に行くことにしました。

お店はレンタルバイクショップで、おじさんと背の高いお兄さんがいました。二人ともとても気さくでいい人で、お値段と品質を考えるとここが私の行ったおみせの中では一番いいお店でした。ただ26インチのSolidにもあった、おばちゃんがオススメしない！と話してくれた子供用自転車を勧められたりしました。（ちなみにお値段はSolidで150ユーロ、Frederic rent a bikeでは、170ユーロでした。）Solidのおばちゃんに教えていただいたアドバイスがなければ、この自転車を買っていたかもしれません。そのことからも、サイズなど必要知識を持ってから行く方がいいという印象を受けました。

最終的に、私はこのFrederic rent a bikeで220ユーロの28インチの21段ギアー、サスペンション付きのマウンテンバイクタイプのものを購入しました。（この自転車、お店のサイトで最上段に掲載されているシルバーのGiantです。この自転車に乗っているアジア人をアムステルダムで見かけたら、声をかけて下さい。）

この中古自転車購入の経験で思ったことは、オランダの街乗り自転車は奥が深い。またオランダは自転車大国にも関わらず、実際自転車店を回ってみると、オランダでは低身長な私にあう中古自転車はなかなか見つかりませんでした。

アムステルダムで中古自転車を探す際に、参考になれば幸いです。