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【Working at ASML】社員インタビュー/国籍も文化も違う人たちと働く。だからこそ、”その人らしさ”を大切にしたい。

こんにちは、エーエスエムエル・ジャパンです。
ASMLで働くことについてインタビューをしていく「Working at ASML」。今回は2018年に入社された服部さんにお話を伺いました。

ダイバーシティを尊重するASMLでは、さまざまな国籍や文化を持ったスタッフが働いています。バイリンガルとしてのスキルを持つ服部さんが大切にしている姿勢やASMLのカルチャーついてもご紹介していきます。

Akane Hattori/服部 茜
Joined in 2018/2018年入社
CS Technical Support Yokkaichi/テクニカルサポート本部 四日市事務所
CS Technical Support Engineer /テクニカルサポートエンジニア


Reason ー 私がASMLを選んだ理由ー

ー 海外での生活が長かったそうですが、なぜ日本で就職されたのでしょうか?

服部:中学・高校の6年間はアメリカで生活をしていて、大学から日本に帰国しました。大学では化学を専攻していたので、理系のスキルとバイリンガルであることを活かせる仕事を探していたんです。日本企業の海外拠点で働くという仕事はいくつかあったのですが、私は日本で暮らしたいという気持ちがあったので、日本国内で働けてグローバルな風土を持つエーエスエムエル・ジャパンの環境は私の理想通りでした。

ー 就職活動をする前からASMLのことはご存知だったのでしょうか?

服部:いえ、初めて知ったのはジョブフェアに参加したときですね。元々半導体プロセスに関心があったので、ジョブフェアでASMLの方から説明を受けて、さらに興味を持ち応募しました。面接ではフィールドセールスエンジニアとテクニカルサポートエンジニアの2つの職種を紹介していただき、トラブル時のデータ解析・診断をするというテクニカルサポートエンジニアとして入社しました。面接官の方としっかり話ができたことが、入社する決め手だったと思います。

Work ー テクニカルサポートエンジニアの仕事 ー

ー では、現在担当されているお仕事について教えてください。

服部:ASMLの装置は非常に大きく、一人で全体を専門的に見るのは難しいため、装置のモジュールごとに担当部署が分かれています。私は主に温調モジュールでの技術的対応、またknown issue management(共有された装置の問題情報の管理)に携わっています。

メイン業務となるのは、クライアント先に納品された装置にエラーができた際のトラブルの対応です。具体的にはデータ解析、エラー診断、対応アクションの提案、トラブル事後対応(予防策やノウハウ共有)などの業務があります。原則事務所からリモートで対応していますが、現場からのリクエストがあった際は、クライアント先から一番近い事務所のスタッフがサポートに入る場合もあります。

ー  テクニカルサポート以外の部門とはどのように連携されているのですか?

服部:クライアントからは、主に先方社内での仕様変更に伴う装置への影響など、技術的な相談やトラブル対応の作業内容への要望をいただきます。ただテクニカルサポートがクライアントから直接ご相談を直接受けるわけではなく、フィールドセールスエンジニアが間に入り、両社のハブとなり、技術的なバックグラウンドのすり合わせをしてくれています。現場で状態の観察や実際のハードウェア作業を実施してくれるため、密に連携して作業を進めています。

ー どのような場面でやりがいを感じますか?

服部:やりがいを感じる時は、装置の復旧が無事に完了したときです。最近では、ホースの経年劣化が原因で装置がエラーになるトラブルがありました。社内のナレッジにもないトラブルだったため、その後装置の診断ステップに組み込まれるようになりました。この対応に関わったときは、業務に貢献できたという実感がわきましたね。

== 1日のスケジュール例 ==
最優先の作業はエラーが発生した際のトラブル対応です。日によって問い合わせ件数が違うため、フレキシブルに仕事を進めています。

<9:00>
メールチェック

<9:30>
Technical Support部署全体での朝会(現場チームとの申し送り等)

<9:45>
チームでの朝会(リクエストのきた案件の割り振りや技術的な相談等)

<10:00〜>
リクエストのあった案件への対応や、過去のトラブルシューティングの見直し、ノウハウをまとめる作業や資料作成など

<17:30〜18:00>
退社

ー チーム間での連携が欠かせないお仕事と聞きましたが、普段はどのようにコミュニケーションをとっているのでしょうか?

服部:チームメンバーの国籍は日本や韓国、中国、アメリカなどさまざまで、他チームにはオランダ本社からのメンバーも在籍しています。複数名で会話をするときは原則英語ですね。スタッフの英語スキルが必ずしも同じレベルではないので、英語でのやり取りをする際は、できる限り伝わりやすいシンプルな文章や単語にするように気を付けています。

比較的男性が多い職場ですが、特別に意識することもないですし、社内全体がフラットな文化だと思います。装置での作業で重いパーツの取り付けなど、どうしても物理的に難しいことはありますが、男女問わず安全に作業ができないと感じたときは周りに協力を仰ぐようにしています。

ー さまざまな国籍の方が働かれているチームなんですね。特に意識して行動していることはありますか?

服部:そうですね。グローバルな人材と共に働く上で、「日本人」「外国人」の括りではなく、その人自身を見ることに気をつけています。日本人同士でも出身地やルーツが違えば知らない文化があるのと同じだと思っています。また、同じ文化的背景を持っているという前提をなくすこと。相手のルーツや文化、考え方を尊重することは日本人同士でもグローバルな交流でも変わらないという意識でいます。

Career ー これまでの成長と今後のキャリア ー

ー学生時代は化学を専攻されていたとのことですが、分野が異なる「機械」を扱うことへの難しさはありましたか?

服部:私が所属するテクニカルサポートは他部署で経験を積んだ方が多く、初めはスキルの差が大きいことに不安がありましたね。学生時代に機械工学などを学んでいなかったので、入社してまず装置の複雑さや世代ごとの仕様の違いにも戸惑いました。けれども、ASMLでは国内外での研修で基礎からトレーニングを受けられるので、装置への技術的な理解を深めたり、工具の使い方を身につけたりすることができました。

また、トレーニングの後は経験豊富な先輩がメンターについてくださったので、資料の共有や小規模な研修の実施、現場作業への帯同などをサポートしてもらいながら経験を積んでいきました。

ー 継続的にスキルアップできるようサポートも充実しているそうですね。取り組まれている研修などはありますか? 

服部:社員の成長を促す施策として、チームでは直属の上司との面談が年3回以上あり、年間目標への進捗確認と自分に必要だと感じるトレーニングや業務機会などの相談、技術的な改善案といったサポートをしてもらっています。 業務上での「やってみたい」を積極的にサポートしてくれるところも特徴的だと思います。
 
例えば、これまで新規装置の立ち上げはオランダや韓国のチームが担当していましたが、コロナ禍で海外渡航が制限されたのを機に、国内チームでも対応することになりました。私は現場経験(ハードウェアや装置のオペレーション)がないまま今の部署に配属されたので、「新規装置の立ち上げにも携わる機会が欲しい」ということを上司との面談で伝えた結果、新規装置立ち上げや計画作業のマネジメントなど、本来の業務内容とは別分野の経験を積む機会をいただきました。
 
別部署のヘルプに入ることで、普段携わっていない装置の部分に関する知識や、あまり交流することのない方との人脈もできるので、本来の業務に戻ってからもその経験が活きていると感じています。

ー これまでに成長を実感したエピソードや今後の目標についてもぜひ教えてください。

服部:成長を実感する時は、装置診断のための知識が増え、作業スピードが上がった時です。また、相手の言語スキルに合わせたコミュニケーションをとる力や資料作成スキル、現場での診断手順を簡潔に伝えるプレゼンテーションスキルが身に付いたと感じます。

目下の目標は2つあり、エンジニアとして現場作業の知識・スキルを広げること。そして今後の組織拡大に伴いナレッジマネジメントを強化することです。エンジニアとしての経験を積むうえで、他部署との連携やコミュニケーションの重要性を実感し、今年度からナレッジマネジメントのプロジェクトに関わっています。

Value - ASMLで働く価値とは -

ー ASMLならではの風土で魅力に感じることはありますか?

服部:些細な意見であっても社員の声を吸い上げてくれることでしょうか。所属するテクニカルサポートでは、朝会で環境や仕事のやり方の改善を提案する場が設けられています。例えば、トラブルに関するメールの問い合わせ対応を効率化できるよう、マクロを使ったメールのテンプレート化は部内の声から改善したものです。

また、安全対策に関する改善案については、社内ポータルを通して担当部署へ意見をあげることができます。私は足のサイズが小さいので現場用の貸し出し靴のサイズがなかったのですが、転びやすく危険だったので意見を出したところすぐに手配していただきました。

ー 業務以外のことで魅力に感じるポイントについても教えてください。

服部:四日市事務所の周辺には大きなスーパーや百貨店もあり、駅も大きいので生活に必要なものは揃っています。都心部ではありませんが、自家用車を持っていなくても不自由なく生活ができると思います。オフィスへは徒歩で通勤していますが、名古屋市内から通勤されている方も多くいますね。名古屋駅へもアクセスがよく、帰省や旅行の便もいいと思います。
 
テクニカルサポートは月に一度土日勤務がありますが、振替休日を取ることができるので、有給を消化せず平日にしかできない用事を済ませることができています。

Message - エンジニアを目指す方へ -

ー ASMLのエンジニアにはどんな方が向いていると思いますか?

服部:疑問点を自ら進んで質問できる人や、問題点を見つけることができる方、英語のスキルは片言でも積極的に発言ができて、さまざまな人とコミュニケーションができる方はASMLに馴染みやすいと思います。英語が得意でない方でも、英語学習のプログラムやTOEICテストも社内で実施しているため、語学力を身につけられる機会は豊富にありますよ。

ー 最後に、ASMLでエンジニアを目指す方に向けて、アドバイスをお願いします。

服部:仕事をする上で大切にしてほしい姿勢として、受け身でいると成長の機会がどんどん減ってしまうので、係わりたい仕事やもう少し掘り下げたいと思ったことには積極的に手を挙げて関わってほしいですね。自分から発信したリクエストに周りが応えてくれる文化は、ASMLならではだと思っています。

また、半導体業界を志望するなら「そもそも半導体とは?」と基礎的なことから調べていただくといいと思います。半導体やリソグラフィーの仕組みを大まかに理解し、どのプロセスにどのようなメーカーの装置が関わっているかを知ると、業務内容の想像がしやすくなりますね。専門的な知識や技術は、研修体制が充実しているので一から学ぶことが可能です。分野が異なる方もぜひチャレンジしてみてください。
 

エーエスエムエル・ジャパンでは、年間を通してエンジニアの採用を行っています。興味をお持ちになった方は、ぜひ弊社HPをご覧ください。

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