見出し画像

ノルウェーでの手紙の出し方

海外での手紙の書き方メモ

そういえば日本にいても海外に手紙を出す機会ってほとんどなかったなと思い、今後の自分のためと、ワーホリの人など誰かの参考になればいいなと思って、メモしておこうと思いました。

ネットで調べれば簡単に出てくるし、いつ変更になるかわからないし、いくつか書けば慣れるので、私が経験したことの共有だけ。

まずノルウェーで何かを送る場合には、ノルウェー全土で郵便業務を行なっている posten(ポステン・シンプルにthe postって意味の会社)に送るものを持っていく必要があります。

小包みでなく、手紙やハガキだったらわざわざ持っていかないで、そこらへんに設置してあるpostenのポストに入れてもいいんですが、私は切手の料金とかよくわかってないので、全部postenに持って行って、言われた金額をその場で支払います。切手調べて買って貼ってポストに入れるより私はこのほうが確実で楽なので、そうしてます。というか、日本でもそうする。😬

唯一、自分で切手を貼ってポストに入れたほうがいい理由があるとすれば、切手の貼り方がとんでもなく雑なケースが多いので、ちゃんとまっすぐきれいな状態で送りたい人は自分で貼ることをおすすめします。🤗
私は切手がハガキからはみ出てるけど大丈夫なのそれ?って思いつつ、無事に届くよう、毎度念を送るようにしてる。😬

ノルウェー語で書いてみた例

私はTromsøのノルウェー人の家庭で特別なクリスマスを過ごさせたもらったので、そのお礼の気持ちを伝えたくて、ノルウェー語で書いたハガキを出すことにしました。
そこではたと気づいたのが、ノルウェー語で失礼のない文面ってどんなんだろう?住所ってどう書くのが普通なんだろう?

日本だと手紙でもメールでも、時候の挨拶とか結びの挨拶とか、送る相手との関係性によっていろいろ礼儀があるわけですが、誰とでもフラットに話すことが良しとされているノルウェーでは、敬語をなくしてきた歴史もあるので、メールもたいていHei(ハイ)の一言で始まります。手紙では、英語でDearに当たるノルウェー語、Kjære(シャーレ・親愛なる)を使って良いそうです。

ちなみにこのkjæreは、英語で恋人や親しい人を呼ぶときに使う"honey" "sweetheart" と同じ意味合いで、会話の中で使われることもあります。

日本のいろいろを思うと、どういうノリで書き始めればいいかわからなかったものの、ハガキだとそんなにたくさん書けるスペースがあるわけじゃないし、まずは英語ベースで考えた文面を、在ノルウェー歴が私よりずっと長い日本人の友人たちの力を借りてチェックしてもらいました。

というわけで、ハガキが無事に届いた後ですがノルウェー人の友達がさらに添削してくれて、最終的にこんな感じ。まぁ文法や言い回しを間違っていても、気持ちは伝わったようだから何より。😌
ちょうど新年だったので、書き始めを「あけましておめでとう!」で自然に始めることもできました。

ーーー

Kjære {友人の家族の名前&私がトロムソで出会った友達の親戚の皆さん}
Godt nytt år! Takk for at jeg fikk feire jul med dere. Det var veldig hyggelig å være sammen med dere.
Jeg hadde en fantastisk opplevelse i Tromsø med tradisjoner i Nord-Norge, nordlys, god mat, tur og jul i Norge!
Jeg ville snakke mere norsk med dere fordi jeg hadde mange ting å fortelle dere. Tusen takk for alt dere har gjort for meg. Og jeg ønsker dere et fint år!
Med vennlig hilsen,{自分の名前}

親愛なる{友人の家族の名前&私がトロムソで出会った友達の親戚の皆さん}へ
あけましておめでとうございます!クリスマスの時期を一緒に過ごさせていただきありがとうございました。あなたたちと一緒に過ごせてとっても良かったです。
トロムソでは、北ノルウェーの伝統やオーロラ、おいしい食事、ハイキング、そしてノルウェーのクリスマスなど、素晴らしい経験をたくさんしました。
あなたたちに伝えたいことがたくさんあったから、もっとノルウェー語でお話したかったです(が、私の力不足でした)。私のためにしてくれたこと全てにとても感謝しています。今年が皆さんにとって良い年になりますように!

ーーー

ノルウェー語 Tips!

「いろいろ、諸々、ありがとう!」の意味で、Takk for alt! を使うのはNG。お葬式で故人に対して使う言い回しだからだそうです。
だけど、
Tusen takk for alt at dere har gjort for meg. (私にしてくれたこと全てに感謝しています。)
のように、具体的に何に感謝しているのかを付け加えていれば、それほど不自然にならないそう。とはいえ妙にかしこまった感じはするので、日常では使わないほうが無難だと思います。「Takk for alt! は普段は使わないでね」って聞いてたので避けていたのですが、状況や条件によっては使えると知って、また一つ賢くなりました。🤓

最後の Med vennlig hilsen は、英語の Best regards や Sincerely に当たる言葉。メールでも、MVHのように省略したり、Hilsenだけで使われたりすることもよくあります。
自分の名前だけでなく、これも書いておいたほうが礼儀のある感じになります。

ノルウェー国内も海外に送る場合も住所の書き方は同じ

で、住所の書き方。これは日本郵便のページがとてもわかりやすくまとめてくれてたので、参考にしました。

画像にするとこんな感じ。

画像1

画像2

最初に自分の名前を書くと知らなくて、何通かは相手の名前を先に書いていた。😑
送り先と送り主を逆に書いたとしても、From / Toが書いてあればそれほど問題なさそうです。Mr. / Ms. も目安にはなるでしょうが、やっぱり国を跨いで飛んでいくことを思えば、確実に届くよう、正しい位置に宛名を書き、さらに From / To も書いておくと安心です。

そしてAIR MAILも、書き忘れると届くのにとっても時間がかかるケースがあるようです。

ところで日本郵便のページによると、日本国内から海外へハガキを送る場合は、一律70円だって...?😳 国内で手紙送るより安いなんてことある...?🙄
...知らなかった。😑
日本のみんな、遠慮なくどしどしハガキを送ってくれて構わんよ!🤩 (笑)

手書きのあたたかさに触れて

今回 手紙やハガキを書いてみよう!と思ったのは、ノルウェー国内へお礼状を出したかったのもあったけど、ノルウェーから日本のみんなに送れるのはノルウェーにいる今だけだ!と気づいたから。

そして、日本から友達が送ってくれた手書きのメッセージに何度も泣いてしまうほどうれしかったから。

これほどまでにオンライン化が進んで簡単に顔を見せ合える世の中でも、コロナの影響でいつも以上に届くのに時間がかかっても、直筆のあたたかさに、手紙が旅した時間の長さや距離こそ、愛おしいなぁって。

時代が変わっても技術がどれだけ進化しても変わらないものって、きっとこういうこと。

世の中がいくら省こうと頑張ったって簡単には省略できない、失くせない、思い、人の中にある豊かさ・あたたかさ。

そういう大切なものを見つめ、ちゃんと大切にできる自分でありたいな。
そして今ノルウェーから日本に向かって旅しているハガキを受け取る人の心にも、穏やかであたたかな光が灯りますように。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?