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【絵本レビュー】 『まぼろしえほん』

作者/絵:井上洋介
出版社:鈴木出版
発行日:2018年11月

『まぼろしえほん』のあらすじ:


月が電球になっていたり、電車の中でくまが居眠りしていたりするなど、あり得ない場面が続く絵本の各ページの冒頭は「だあれも だあれも しらないけれど」から始まり、人間が気づかない不思議なことが、世の中には多くあることが伝わる。あたたかい筆遣いで描かれた寓話的な絵が、現実とのギャップをユーモラスに伝えている。

『まぼろしえほん』を読んだ感想:

表紙の絵を見て「目からビーム?」と思ったのが、手にしたきっかけです。いつも見ているものが本当は違うものなのではないか、という発想が面白いと思い、そういう考え方を息子にもしてほしいなと思って読んだのですが、「ほら歩道橋は実はぞうさんなんだよ!」と挑発する母に対し、3歳児は割と普通のことのように受け止めていてちょっとがっかり。もうちょっとしたらまた読んでみたら、違った感想が聞けるかもしれないですね。

『まぼろしえほん』の作者紹介:

井上洋介
1931年東京都生まれ。 第37回小学館絵画賞、第6回日本絵本大賞、第25回講談社出版文化賞受賞。画集に『木版東京百画府』(京都書院)、『電車画府』(パルコ出版)など。絵本に『まがればまがりみち』『あじのひらき』(福音館書店)、『でんしゃえほん』(ビリケン出版)、『あなぼこえほん』(フレーベル館)、『ぼうし』(イースト・プレス)、『ぶらぶらどうぶつえん』『わっ』『やまのばんさんかい』(小峰書店)など多数。 漫画、イラストレーション、本の挿絵など、幅広く活躍。多彩な仕事を紹介した『井上洋介図鑑』(河出書房新社)がある。2016年没。


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