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【読書】香りのする本

📚あその読書感想文

透明な夜の香り/千早茜さん


あらすじ↑



特殊な体質を持つ、調香師の朔さんと、お手伝いさんとして働くことになった一香が中心の物語。


単純な恋愛物語?

最後の一文に、ドキッとしてしまった。
「そうだ、単純な恋愛物語じゃないから引き込まれたんだ…」と。

大人になるまで読書は苦手で、日本のドラマばかり見ていた私は、つい、「この人はあの人が好きなのかな?」と単純な妄想をしてしまう。(日本ドラマの、分かりやすくて平和な感じは今でも丁度いいのだけど💃)

小説を読むようになってからドラマをあんまり観なくなったけど、今だに脳みそは平和ベース。ちょっとドロドロしたりピンチになっただけで、心臓のバクバクが止まらなくなったりします。のめり込みやすい!


話を戻して…今回感想文を書きたい【透明な夜の香り】は、あらすじの”元書店員”と”香り”のワードに惹かれて購入。

私の日常に香りアイテムは欠かせないし、アロマテラピー検定の続きを学びたいな〜と思っていたところで手に取りました🪻
(そして書店員さんへの、密かな憧れ)

「香りは脳の海馬に直接届いて、
 永遠に記憶される」

たしかに、香りの記憶って急に引き出される。

色々な記憶があるはずなんだけど、その香りが今ここにないと思い出せない💭
物語の中で、調香師の朔さんもそう言っていて、なんだか儚いなぁと思った。


そんな、目には見えないけど確実にある存在の”香り”を、色々なことが進化した未来で、遠くの人と、香りを共有できるようになる日も来たりするのかな🤔

思い出話をするように、画面や電話越でも香りを共有できたらいいな〜と何度も思ったことがある。

だけど、それを逆に考えるとしたら、リアルでしか共有できない”香り”=”今ここに”集中したいときにぴったりかもしれない。
それも、わたしが香りを好きな理由の1つかも?

儚さ

そしてこの、儚いな〜という気持ちは、この物語に触れた感想でもあります。

人や空間への触れ方が特殊な朔さんは、近くで触れたら消えてしまいそうな存在。なんとなく透明っぽい儚さがある。
一香と出会ったことで、そこからだんだんと変わっていく様子が、さまざまな表現で散りばめられていて好き。(透明な朔さんも素敵)

今にも、香りが漂ってきそうなお話だった。そして、最後の一文にドキッとするのがたまりませんでした。

続編があると聞いたときはとにかく胸が踊った💃雨の中、(踊るのは我慢して)ダッシュで【赤い月の香り】を買いに走りました!!



そちらも読み終えたら感想文書きます〜!
わくわく。


また脱線して長くなってしまった…
ここまで読んでいただき、ありがとうございました🪻

あそ

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