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キーワードリサーチによる競合調査の流れ(UXリサーチ)

おはようございます、株式会社アスタスタのデザイナーとしてUI・UXを担当しているSHIRAI(@shirai_astaster)といいます。

アスタスタはWEBサイト制作・システム開発・企業ブランディングの受託案件から、映像編集に3Dモデリング、自社ARアプリ コエカタの開発など、幅広い業務を行っている会社です。

UX関連の記事をいくつか投稿していますが、今回はLPを制作する際におこなっている「キーワードリサーチによる競合調査」について紹介したいと思います。

以前投稿したUXデザイン記事はこちら😀


WEBサイト制作は事前リサーチが重要

広告出稿を前提としているLPは「キーワード検索」→「広告をクリック」の流入を想定しているためキーワードの選定がとても大切です。

また設定したキーワードとWEBサイトの内容がマッチしていない状態、というのもよくありません。ユーザーが知りたい情報が掲載されていなければ離脱していします。

そのため事前のリサーチがとても重要になってきます。

アスタスタでは競合調査とキーワードリサーチから「ユーザーが知りたい情報」「入力するであろうキーワード」を調査。
その情報をもとに構成案・コピーライティングを作成することで、ユーザーの興味やニーズを反映した的確なコンテンツの制作が可能になります。

キーワードリサーチによる競合調査の流れはこんな感じで進めます😀

  1. 戦略設計

    1. ヒアリング

    2. ターゲット設定とゴール設定

    3. 差別化の検討

  2. キーワードリサーチ

    1. 競合の流入キーワードをリサーチ

    2. 軸キーワードの選定

    3. 掛け合わせワードの選定

  3. 制作作業


1. 戦略設計

まず最初におこなうのは自社のサイトの戦略設計です。
クライアントへのヒアリング内容・現状サイト調査などをもとに決めていきます。ヒアリングについては下記のポイントを押さえているか、を中心におこないます。

ヒアリング時のポイント

  • 競合LPの訴求内容・コンテンツを把握しているか?

  • ターゲットを想定できているか?(属性・志向・ニーズ)

  • 想定ターゲットが検索しそうなキーワードを押さえているか?

  • 自社の差別化ポイントを定義しているか?

  • サイトのコンバージョンを定義しているか?


ターゲット設定とゴール設定

ヒアリング内容をもとにターゲット設定とゴール設定をおこないます😀

どんな人に  何を訴求し  どうして欲しいか

この3つの内容が埋められるように言語化することで、コンテンツやデザインで迷ったときの指針とすることができます。
またこれによりクライアントと共通認識を持ち、同じ方向を向いてプロジェクトに取り組むという意図もあります!


差別化の検討

競合他社との差別化を図るため、自社の強み・弱み、競合サイトの調査をおこないます。
自社サービス・商品と比較した際に「勝てるポイント」は何なのか、を見つけるため、競合他社の訴求ポイントや強み・弱みの整理をおこないます。

見た目のデザインだけではなく、「なぜこのコンテンツ構成なのか」という点に着目して観察すると、競合の戦略理解が深まり差別化要素を発見するきっかけにもなります。


2. キーワードリサーチ

次はキーワードリサーチです。ターゲットとするユーザーが検索する可能性の高いキーワードの調査をおこない、注力するキーワードの選定をします。
注力するキーワードの選定については、アイディアやひらめきも必要になってきますが、何もない状態から絞り出すのはなかなか難しいです。

そこで競合サイトの流入キーワード・検索広告キーワード調査の出番です!


競合の流入キーワードをリサーチ

検索サイトからの流入キーワードを調べることで参考となるキーワードが見えてきますし、ユーザーがほしいキーワードも見えてきます。
また検索ボリュームを調べることで広告出稿時に表示させる難易度も見えてきます。

アスタスタではキーワードからキーワードの検索ボリューム・流入経路を調べるために、有料の「SE Ranking」というサービスを使っています。
URLを入れるだけで表示してくれる優れもの😀
同様のサービスはたくさんあるので使いやすいものを探してみるといいと思います!

SE Ranking / 試しに調べてみたトヨタ自動車の検索ワードはこんな感じ。

競合サイトの調査から見えてきた参考キーワードをさらに深掘りしていきます。


軸キーワードの選定

軸キーワードとは、ユーザーが単体で検索する可能性が高いキーワードのことです。企業名やブランド名やサービス名などの固有名詞や、検索ボリュームのあるキーワードになることが多いです。
ただし軸キーワード単体では検索エンジンでの競争がはげしく、軸キーワードのみで構成を作成しても検索結果での上位表示は難しいです。

そこで次は、この軸となるキーワードと関連しつつ検索ボリュームの少ないキーワードの選定をします。


掛け合わせワードの選定

軸キーワードと一緒に検索されるキーワードをリストアップします。

「自動車」を入力した際に出てくるサジェストキーワード。

上記のようにGoogleのサジェスト機能を使えばある程度見えてきますが、サービスを利用したほうが効率的です。

アスタスタでは先程紹介した「SE Ranking」を使っていますが、無料で使える「ラッコキーワード」もとても便利なのでおすすめです😀 csv形式で書き出せます!

先程に続いて「自動車」で検索したときのサジェスト一覧。


掛け合わせワードを選定する際に検索ボリュームもチェックします!
検索ボリュームの一般的な目安として、1,000件〜2,000件くらいあればマーケットとして成立すると言われていますが、もっと少なくても問題ありません。
大事なことは、検索キーワードで訪れたユーザーの欲しい情報がWEBサイトに掲載されているかどうかです。
訴求したい情報・ユーザーが欲しい情報、これらにたどり着くためのキーワードを設定します!


3. 制作作業
(構成・コピーライティング・デザイン・実装)

ここまできたらあとは軸キーワードと掛け合わせワードで訪れたユーザーに有益な情報が提供できるよう、構成・コピーライティング作成していきます。

またターゲット像をもとにユーザーのセグメント分けをおこない、それにあわせて構成に落とし込んでいきます。

セグメント分けの例

  • 「見込み顧客層」

    • 決断の決め手がほしい

    • 依頼を目的としてサイトへ訪問しているため、LPでは依頼のしやすさ・手順・依頼事の特典など最後の後押しを用意する

  • 「顕在層」

    • 他のサービス・商品との違いを知りたい

    • 意欲はあるが他社との比較検討中のため、他社サービスとの違いをアピールする

  • 「潜在層」

    • サービス・商品についてまだ詳しく知らない

    • 本ジャンルのサービスについてあまり詳しくないため、サービスの特長や実績をユーザーメリットとして伝える

といった形です。

このように事前リサーチをすることで、ユーザーの興味やニーズを反映した的確なコンテンツの制作が可能になるかと思います。
ここまでくればあとはいつも通りデザインして実装、公開するだけです!


ざっくりとですが、キーワードリサーチによる競合調査を使ったLP制作のワークフローについて紹介しました。フィードバックや感想などいただけると大変嬉しいです😀


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