1972年（昭和47年）、1963年生まれの私は小学校2年生で、住まいは、東京の西武新宿線武蔵関駅の駅の近く。窓を開けたらホームで電車を待つ人と目が合う😀そんなアバートに住んでおりました。

私は、父親と母親と３人で、木造作り2階建てのアバート。その1階の６畳一間のアパートに住んでおりました。トイレは汲み取り式、風呂なし、そしてプロパンガスでした。

近所の人は、1割がお金のある人。9割がお金のない人でした。当たり前ですけど、みんなそれぞれの人生があったのだと思います。だからと言って不幸そうでは、なかった。

そんな時、あるニュースが流れます。グアムに日本兵がいる。戦後27年にです。
子供心に覚えていたというより親が話していたのを聞いて凄い事だと思っていたのだと思いもいます。

ここからは、覚えていたのではなく、横井庄一について書いてあるものを整理して記します。

その方は、横井庄一さん。私より年長の方は、覚えてらっしゃると思います。

横井庄一（後は横井さんと記します）さんは、1944年（昭和19年）グアム島の歩兵陸軍軍曹として配属されました。グアム島は、米軍の攻撃を受け、1944年7月には横井さんの所属する中隊は、1944年11月10日に解散。
➡︎解散って、なんか酷いですね😂
横井さんは、8月にグアム島で戦死したと記録されました。

横井さんを含め、生存した方は5人。
横井さん達は、
「何より水と食料を確保できる地点が潜伏の第一条件だろうと考え、昼間はジャングルにひそみ、朝夕は警戒しながら食べ物を探し廻る生活を送った」そうです。
1945年（昭和20年）の8月15日、ポツダム宣言によって日本軍の無条件降伏が発令されグアム島にも残留日本兵の投降を呼びかける放送が鳴り響いたそうです。
その放送を聞いても横井さん達は、敗戦を信じられず、長くとも十年待っていれば、必ず日本軍は力を盛りかえしてこのグアム島へも攻め寄せてくると固く信じていたとの事です。
「十年待っていれば」と考える所は、凄いですね。

横井さん達は、戦後27年間、ジャングルや竹藪に自ら作った地下壕などで生活していました。

しかし、1946年に5人のうち二人が投降し、その後1964年に残りの二人は、亡くなりました。独りになった横井さんは「島に眠る数限りない友軍の魂が、私を助けてくれる」と信じて生き続けたとあります。


横井さんは、グアム赴任から、約28年後の1972年（昭和47年）の1月24日、エビやウナギなどの食料を採るために罠をしかけに行ったところ、鹿の猟をしていた現地住民たちに確保されました。

その住民の1人は、横井さんが日本兵だと解ると、横井さんを素手で殴りつけて失神させ、でライフルの銃口を向けたといいます。
他の住民が大声で「やめろ！」と叫び、「彼を殺してしまったら、我々も殺人者になってしまう！」と叫び、その言葉を聞いて、横井さんの射殺を思いとどまったといいます。
この横井さんを殺そうとした住民は、終戦後の1950年にジャングルに潜伏していた残留日本兵に、義兄の家族（弟と甥）を殺害されていたとのことです。

1972年2月2日に横井さんは、満57歳（今の私より一つ下ですね）で日本に帰還し、28年間に及ぶジャングルを終えましたら。

軍事教育を受け育った横井さんは、「生きて本土へは戻らぬ決意」だったようです。
帰還した際、出迎えの大臣に対して、　　「何かのお役に立つと思って恥をしのんで帰って参りました」
「グアム島敗戦の状況をつぶさにみなさんに知ってもらいたくて恥ずかしいけれども帰って参りました」とコメントされたそうです。

この横井さんの「恥ずかしながら帰って参りました」がその年の流行語となりました。私もこの言葉覚えております。その当時は、何も思いませんでしたが、酷い話ですね😂流行語になったなんて。しかも、お笑いの人も横井さんのマネをしてましたね。今では、メディア炎上してしまいますね。

愛知県の実家に帰り横井さんは、故人となっていた母の墓前で思わず泣き崩れました。（今読むと、心苦しいです）

その後、横井さんは、母の親族が暮らす愛知県名古屋市住み、1972年にお見合いをした12歳年下の京都の女性と11月に結婚をされました😊

横井庄一さんは、1997年82歳で亡くなっております。生涯のうち約三分の一をジャングルで過ごすという過酷な運命を辿られました。

そして、横井庄一さんが帰還された2年後の1974年、フィリピンのルバング島から小野田寛郎さんが帰還されました。