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「大奥」前夜祭

先日「のだめカンタービレ」について熱く語ったばかりですが、今日は「大奥」について書こうと思います。

よしながふみさん作の漫画「大奥」。
2004年に連載が始まり、2021年に完結しました。
連載期間16年、単行本で全19巻の大作です。

…と、わかったふうに書いていますが、例によって私が読んだのは最近です。
昨年秋頃から漫画アプリで読み始め、2つのアプリを駆使して年末に全巻読破いたしました。

感想。

すぎょい。

さかなクンになるしかありません。

2004年から始まってるのに、どうして私は読んでいなかったのか。その間なにをしていたのか。何十年も終わらない漫画に熱をあげている間に、こんな名作が始まって終わっていたのか。

ご存じの通り、江戸幕府の将軍とそれを取り巻く大奥を「男女が入れ替えられた世界」の中で描いた作品です。

その男女逆転した原因は赤面疱瘡あかづらほうそうという未知の病。
若い男性だけが罹り、罹れば大半が亡くなってしまうという感染症で、全国に蔓延したあげく男性が女性の4分の1にまで減少してしまったという設定です。よって将軍のほとんどは女であり、大奥で将軍に仕えるのは男です。

まるでパラレルワールドを描いたSFのようですが、個々の登場人物は実在する人物がモデルとされており、歴史の流れもねじ曲げられてはいません。その着想、美しい作画、そしてストーリー展開が見事です。

この漫画は過去に何度か実写化されているようですが、満を持してNHKのドラマ化が発表されました。それが明日1月10日から始まるのです。

NHKが本気を出して作るドラマの威力がどんなものかわかっているだけに、楽しみでなりません。

ドラマは8代将軍吉宗からスタートするようですが、吉宗に抜擢されたのが"美の権化" 冨永愛さん。

8代将軍 "冨永"吉宗

豪華絢爛な大奥にあって、質素な憲法黒けんぽうぐろ搔取かいどりを羽織った吉宗。大奥を改革し江戸幕府の基盤を作ったと言われる名将軍でありながら、色を好む一面もあるキャラクターを、冨永愛さんがどう演じるのかとても楽しみです。

そしてこのドラマは大政奉還まで描くそうです。つまり原作の最後まで?
あの、涙なくしては読めなかった13代家定の章もやってくれるのですか!(喜)

今後の配役発表は9月だそうですが、家定を誰がやるのか、天璋院は、そして和宮は誰がどんなふうに演じるのか、期待して待っていようと思います。

13代将軍の"御台所" 胤篤
後の天璋院


きっと、日本のイケメン俳優がぞろぞろ出演されることと思います(歓喜)。


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