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6月21日 夏至 -自分のスタンダードを築く-


「2023年蟹座シーズン 星よみレター」をリリースしました。
夏至や土星逆行/海王星逆行の影響、そして大きな目玉のドラゴンヘッド牡羊座期について解説しています。お求めはコチラから。



夏至とは?


6月21日 23時58分頃。「夏至」を迎えました。「夏至」とは、太陽が蟹座へ入り、春分の牡羊座から4分の1進んだ-いわゆるスクエア・課題が見える状態。

昼=陽、夜=陰とすると、「夏至」は外へ向かうパワーが最高潮に高まるとき。しかし、視点を変えればこれは、陽のフェーズが終わり、少しずつ陰=内へ向かうエネルギーが濃くなることを意味します。

牡羊座シーズンではありのままの自分を発見し、牡牛座シーズンではそんな自分を表現しようと模索する中で、日食月食によって潜在的な欲求と才能を確認しました。双子座シーズンでは周囲から学び、自分らしく社会で生きるコツを見いだしてきたのです。

そして、今回の「夏至」では、この春分シーズン3ヶ月間を実践的に応用する季節になるでしょう。春分から見たらスクエア=課題が見える季節のため、より積極的に自分らしさを打ち出しながら、方向性の見直しや軌道修正、必要なことをどんどん吸収することが大切になります。


夏至図から見えること


さて、ではここからは太陽が蟹座に入った瞬間=夏至のチャートを見てみましょう。まずは、ASC(テーマ)・太陽(行動)・月(気持ち)・MC(ゴール)から、3ヶ月の全体像を探ってみます。

6/21 夏至図

ASC(3ヶ月のテーマ) :
牡羊座5.55度(サビアン6度)
「一辺が明るく照らされた四角」
→ 自分の直感と理想に集中する

太陽(行動) :
蟹座0度(サビアン1度)
「船に掲示される巻かれ広げられる旗」
→ 仲間と絆を構築して自分の居場所を確立する
【3-4ハウスに位置→周囲とコミュニケーションをとって心の繋がりを築く/自分の内側に眠らせているイメージや可能性を理解することにスポットを当てて3ヶ月行動する】

月(気持ち):
獅子座8.25度(サビアン9度)
「ガラス吹き」
→ アイデアを積極的に表現する
【12ハウスに位置→内面的なことや不透明なことを分かち合う】

MC(3ヶ月のゴール):
山羊座3.26度(サビアン4度)
「大きなカヌーへ乗り込む一団」
→協力して1つの目標を目指す

天体の配置

今回の夏至シーズンでは、2つの領域に天体が配置されています。1つめの領域は左=自分軸側。特に太陽と水星は3ハウスに、ドラゴンヘッドは1ハウスにいるため、自分らしさそのものに目を向けることが多いでしょう。そして2つめの領域は5ハウスです。5ハウスは相手に対して、自分の熱意や思いを積極的にアプローチする領域。月・金星・火星・リリスと衝動的なエネルギーの天体たちが軒を連ねているので、心を解放するパワーが強いチャートです。

また、今回の夏至図では、太陽と月の相互作用が特徴的。太陽は蟹座なので
その支配星・月の影響を受けますが、一方の月は獅子座でその支配星は太陽。つまりは、太陽と月でエネルギーをぐるぐると回している状態です。

太陽蟹座=周囲と繋がりを築くために、自分の思いを積極的に表現することによって相手からもたらされる影響にも直面し、そこから自分の内面にも目を向ける。そして、また自己表現へ向かう-…そうした相互的な動きが非常に大切な3ヶ月になりそうです。


AC牡羊座と火星5ハウスのバイタリティー

今回の夏至図のACは春分図と同じ牡羊座。ちなみに、この後の秋分は水瓶座で、冬至にはまた牡羊座にACは位置します。さらに7月18日にはドラゴンヘッドも牡羊座へ移るため、1年を通じて、良くも悪くもバイタリティー溢れた1年であることがわかります。

"良くも悪くも"と表現したのは、この力強いエネルギーの使い方には注意も必要だからです。今回の夏至に関して言うと、AC牡羊座のルーラー・火星は獅子座で5ハウス。リリスとコンジャンクションして、かなり熱く燃え上がりそうな雰囲気です。

また、太陽とACはスクエアを形成しており、この2つは自己主張の強さも表しますから、フラストレーションが溜まるほど、自分を押し出したい気持ちが高まるイメージも浮かびます。

これがブレイクスルーに転じるか、ただの喧嘩や攻撃に転じるか――ドラゴンヘッド牡羊座期のテーマを考えても、非常に試されるところになるでしょう。

とは言え、生命力が強い3ヶ月であることは間違いないので、濃厚だった春の季節を生き抜いてきた自分を信じて、内側にある泥臭く渦巻くエネルギーをまずは表に出すことが大切です。

太陽が1ハウスのドラゴンヘッド/7ハウスのドラゴンテイルとアスペクトを取っている事から見ても、自分が自分らしくいられる人との繋がりはカギなので内側に溜めすぎず、主張すべきことはしっかり言葉にしておくと良いでしょう。

まとめ

そういうわけで、今回の夏至はアグレッシブな行動を通じて、蟹座=心の居場所を築く3ヶ月です。双子座新月から始まるムーンサイクルや、この後の太陽獅子座期、8月中旬から始まる水星逆行などを見ても、〝自分らしく主張しながらも周囲と調和する関係性〟は相変わらず向き合うべきテーマになりそうです。

春分シーズンではどちらかというと、周囲との関わりから本当の自分らしさを知り、それを社会生活の中でどう体現していくか?その足がかりを探ることが多くありました。また、4/21-5/15の水星逆行では、自分と相手が見えるものの違いを乗り越えて、相手の心に思いを届ける表現について考えた季節でした。

この夏の季節では、そうした学びや経験値を活かして、より実践的に社会へアプローチしていきます。まずは太陽蟹座期の1か月。人との心の繋がりを意識して進んでいきましょう。

夢物語やスピリチュアルな話ではなく、あなたの味方はこの現実世界にいる。それを証明するための夏となりそうです。



「2023年蟹座シーズン 星読みレター」をリリースしました。今回の夏至や、8つの月相、新月&満月、土星逆行/海王星逆行の影響、ドラゴンヘッド牡羊座期について解説しています。お求めはコチラから。



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