Tommy

シンガポール在住3年目 / 駐在員家族 / 北海道出身 / 元会社員(東京)

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シンガポール在住3年目 / 駐在員家族 / 北海道出身 / 元会社員(東京)

最近の記事

海外生活 │ ここには0か100かの人間関係しかない

私はシンガポールでの人付き合いが苦手だ。 日本の面倒くさい人間関係から解放されて、シンガポールの方が快適だという人が多いのに、私はそうではない。 一度知り合ってしまったらそこから逃れられないから。 お互いの歩み寄りで距離を決めることができないから。 距離を詰めたもの勝ち。 専業主婦として過ごす駐妻たちは、基本的に暇だというのが前提。 そして、この国ならではのものはみんなやってみたいに違いないという決めつけで話が進む。 だから、「◯◯やってみない?」という提案にNOという選

    • 楽であり、楽でない、シンガポール生活の果てに思うこと。

      シンガポール生活を気に入っている人に出会ったとき、シンガポールのどこが好きなのか聞くようにしている。 大体の人が、「シンガポールは楽だからいい」という。 シンガポールの人は服装に無頓着で何を着ていても浮かないから楽だという。 シンガポールでは、日本の銀座のようなハイブランドが並ぶストリートでも、Tシャツにビーチサンダルで歩いていてもなんら問題はない。大人が汗だくのままテニスウェアを着て、ラケットを抱えて電車に乗っていても恥ずかしくない。ヨガレギンスのまま街中だって堂々と歩け

      • 海外生活│留学や駐在は何年が理想的なのか。

        海外生活は得るものが多い。 留学や駐在での数年の海外生活は、スキルアップしたり、知識や経験を積んだりするのにとてもよい。でも、将来的に日本で安定した生活を送りたいと思っている人にとって、それ以上の海外生活はリスクでもあるのではないかと私は思う。 夫の駐在に帯同して海外生活をしている妻を駐妻という。 私たち駐妻はいろいろなところでコミュニティをつくる。 そのうちのひとつに駐妻テニスサークルがある。 テニスサークルに所属する人は、シンガポールに来て長い人や、他の国の駐在を経てシ

        • 駐在生活の気づき|「いい暮らし」だけでは人は幸せになれない。

          シンガポールで駐在をしてる話をすると、いい暮らししてそうだよねとよく言われる。「いい暮らし」って何だろう。シンガポールに来る前、こんな話を聞いた。 シンガポールは清潔だし、治安はいいし、いい国だよね。プールやテニスコートのついたタワーマンションに住んで、週末にはマンションのBBQピットでお肉焼いたりして。タイやインドネシアなどの近隣諸国に気軽に遊びに行けるんだって。素敵な生活だよね! たしかにそれは本当で、日本で生活していたらできなかった経験をしている。英会話に通ったり、

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        • 楽であり、楽でない、シンガポール生活の果てに思うこと。

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          海外で生活すると日本人は思いやりを忘れてしまう。

          「思いやり」は日本人のもつ素晴らしい文化だ。 海外にいるとその思いやりを忘れてしまうのか、シンガポールで出会う日本人は思いやりに欠ける人が多い。彼らのモットーは「自分のことは自分で」なのだろうと勝手に思ってしまうほど相手のことはあまり気にしていない。 「自分のことは自分で」というと大人として当たり前でいいことのように思う。でも、実生活で体験するとそれはとても寂しい。 シンガポールに来てすぐ、同世代の日本人の集まりに参加した。食事が終わると彼らは、自分はバスだから、自分は

          海外で生活すると日本人は思いやりを忘れてしまう。

          海外生活に嫌気がさす理由

          私は家族用VISAでの生活に嫌気がさしている。 夫が持っているのは海外赴任する社員が持つ労働者用のVISA。私の家族用VISAはそのおまけみたいなものだ。 私はシンガポールに来て半年がたったころ、就職活動をした。シンガポールでは家族用VISA所有者でも、仕事をすることができる。就職活動は大学生以来でそれなりに緊張して挑んだのだが、面接に行って私はあっけにとられた。 「旦那さんの赴任はいつごろまでですか」 「旦那さんとその会社はあなたが仕事をすることを許可していますか」 と

          海外生活に嫌気がさす理由

          海外生活│世界共通語「kawaii」についてシンガポールで考える。

          Kawaiiは世界に通じる日本語のひとつだ。 日本人は何にでもすぐにかわいいと言うよね、と外国人はよく言う。 たしかに、私はよくかわいいと言っている自覚がある。みんなはかわいいって言わないの?と疑問に思う。しかし、振り返ってみると日本にいたときと比べて、シンガポールに来てからかわいいという頻度は減ったと思う。 どうしてなのか考えた。 自分が何にかわいいと言っていたのかを思い出し、シンガポールの街を歩き、いきついた答え。すぐにかわいいと言うと言われる日本人は何にでもかわいいと

          海外生活│世界共通語「kawaii」についてシンガポールで考える。

          人を勝手にカテゴライズするのは止めて

          出会って最初にする質問はとても重要だ。その人の印象を左右する。 海外にいて思うこと。出会って早々に「英語話せるんですか」と聞いてくる人にろくな人はいない。 私は育ってきた中で海外生活をしたことがないし、学生時代に留学の経験もない。英語に触れてきたのは、子供の頃に通っていた英会話と学校の英語の授業くらいだ。だから、私はその質問をされたときは「話せません」と答える。 その瞬間、私はその人にとって英語の話せないかわいそうな主婦として認定される。その後の会話は終始ちょっと馬鹿にされ

          人を勝手にカテゴライズするのは止めて

          海外生活ってそんなにいいものじゃない!シンガポール生活3年目。海外生活をつづるnote。

          海外生活ってそんないいものじゃない! SNSで見るようなキラキラした生活も、海外に行ったらこんなことができるよって話も、ほんの一部にしか過ぎないのだ。 ちょっと不便でちょっと寂しい日常生活。それが私の思う海外生活。 あまり目にすることのないそういう日常生活とそこで感じたことを少しでも誰かと共有出来たらと思い、noteに書くことにしました。 これから文章を書くにあたって私のプロフィールを少し。 北海道出身。大学進学を機に上京。元会社員。現在シンガポール在住。 海外は旅行に行っ

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