1928年：原作書籍
1964年：映画
主演：若尾文子．岸田今日子

唐突では御座いますが、
私は谷崎潤一郎のファンで有りまして．
私自身は妄想好きで有り
耽美な世界観が大好きなので有ります。

基本は文字好むのですが、
若尾文子さんの美しさに惹かれ手に取りました。

裕福な人妻が美しい令嬢にのめり込み、
それに気が付いた人妻の夫や令嬢の恋人が絡み合ってくる．
皆、様々に異彩の個性を放ち
互いの感情が絡まり合う様子が描かれております。

若尾文子が演じる“光子”
男女共に誘惑をけしかけていく様を
私はとても艶かしく魅力的に感じました。

私の心が引き寄せられる人はいつも
性を魅惑的且つ、怪しげに放っている女性の様で．

自身も男女共に誘ってみたい．
…そんな思いが私にも有るのでしょうか．．

若尾文子さんの目を細め微笑む姿が美しく
女を感じさせてくれる“声”が魅力的で
魅入ってしまう作品でした。

ただ．周囲を騙す様なズル賢い様には
残念ながら共感する事は出来ませんでした。
そこは真似たくないので有りました．

ただ…気ままな野良猫の様な美しい女性に
今も昔も変わらずに
誰しもが心を惑わされつつも
惹きつけられるのだとも思いました。

岸田今日子が演じる“園子”の気持ちが
解らなくもない、私で有りました。

asukaのオススメ度／★★★★★