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編集者が年末年始に読みたい本

 2023年、残りわずかですね。
今年も1年お疲れさまでした!

アスカは明日から年末年始休暇に入ります。
「編集部のみなさんは、休み中にどういう本を読むんだろ?」
と気になり聞いてみたところ、面白そうな本が色々でてきました!
このnoteでは、その本たちをご紹介します📕📗


 ■『万物の黎明 人類史を根本からくつがえす』
デヴィッド・グレーバー、 デヴィッド・ウェングロウ(光文社)

 2段組650ページの本を果たしてどこまで読めるか不安ですが、年末年始に読む本として準備しています。
これまでの一般的な歴史の文脈・捉え方・常識を変える本、ということで楽しみです。
それは、著者によるきわめて編集的な作業であり、きっと仕事にも示唆を与えてくれるものだと思っています。
編集部T


■『交雑する人類―古代DNAが解き明かす新サピエンス史』
デイヴィッド・ライク(NHK出版)

■『人類の起源―古代DNAが語るホモ・サピエンスの「大いなる旅」』
篠田 謙一(中央公論新社)

日ごろ家事をサボりまくっている不良母には
年末年始も大掃除だ嫁業だと、ゆっくりするヒマなぞないはずなのに、
こんな本たちを買ってしまいました…
元々、2022年にノーベル賞を受賞したスヴァンテ ペーボ博士の研究記
『ネアンデルタール人は私たちと交配した』(文藝春秋)
を(なかなか読み終えられなくて)就寝前のお供にしていたんですが、
研究によって何が塗り替えられたのかを先に読みたくなりまして…
「我々はどこから来たのか」なんて問いかけられたら、読まずにはいられません。
ああもう、掃除とかしなくていいかなー…
編集部F 


■『はじめる習慣』
小林弘幸(日本経済新聞出版)

日々、何かと慌ただしい中で、心と体がラクになる、ちょっとした99の習慣が書かれています。

今年をふり返り、新年を迎えるにあたり、心身を整えて新しい生活をスタートできるよう、この時期に読みたい一冊です。
編集部I

 
■『空間の詩学』
ガストン バシュラール(筑摩書房)

 バシュラールは科学哲学者です。教養のジャンルを手がけるようになり「科学哲学者」という肩書きが面白いな、とようやく挑戦の意欲が湧いてきました。
実は、以前知人にもらってから4年近く封印されていた本です……この本、例えば「物質的想像力」が考察されているらしいのです。「火」を目にした時に「活発そう」なイメージを受けたりしますよね。「やる気がある」を表現するのに炎が使われたりもします。
「物質的想像力」とはおそらくこういう、「物質をみてうけるイメージ」の話?みたいです。「なぜこのようなことが起きるのか」ちょっと気になってきませんか?
ほかにも面白そうな話が論じられているみたいなので、興味がある方はバシュラール、一緒に挑戦しましょう!
編集部H

 
■『完訳・エリア随筆Ⅰ 正篇[上]』
チャールズ・ラム(国書刊行会)

 著者が「エリア」という架空の人物として書いた随筆集で、人や自分の内面についての繊細でいてユーモラスな描写が味わい深いです。
とくに「除夜」という作品の中に、

自分の誕生日を祝うことはあまりなくなっても、元日は「すべての人類の誕生日」。
大晦日は、鐘の音の中で誰もが過去の12ヶ月にあったこと、したこと、できなかったことに思いを馳せ、
これからの日々を考える一日であり、
人が死ぬときのように、後になって去っていく年の価値がわかり始める。

という内容があるのですが、年末に感じるなんとも言えない厳かな感じや趣、日々を振り返って感傷的になる気持ちが200年前に生きたイギリスの人物とも共感できるということが不思議なようで、うれしいようで、大晦日に毎年読み返す1冊です。
編集部A


■『遅考術――じっくりトコトン考え抜くための「10のレッスン」 』
植原亮(ダイヤモンド社)

 この本では、すぐに結論を出さずに意識的にゆっくり考えることを「遅考」と呼んでいて、その考え方を紹介しています。
論理的思考力や発想力が高まるのだとか……!

時間がとれる年末年始、普段とっちらかってしまう頭の中を整理したいな〜と思っているのですが、
この本を読んだ後に、「遅考」をしながらその整理をしてみたいです!
 編集部T

 

以上、明日香出版社編集部の「年末年始に読みたい本」でした!

いろいろなジャンルの本が出てきましたね〜〜📚
少しでも気になった本がありましたら嬉しいです!
みなさんも、年末年始にゆっくり読書をしてみませんか?

 そして、今年から始まったこのnoteを読んでくださったみなさん、ありがとうございました!
来年も明日香出版社をどうぞよろしくお願いいたします。

それでは、よいお年を〜〜!