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価値観が激変した2022年にありがとう

深夜1時。右手にスマホを持ち、左手でスヤスヤ眠る我が子の手を握りながら、灯りひとつない部屋でぽちぽちと文章を打っています。手を離すとうにうに動き出してしまう。あ、やっぱり。ミルクを作るために一瞬離れたら起きてしまった。

…さて、結局その夜は冒頭の文章を書いただけでおしまいになってしまいましたが、息子のお昼寝中にコソコソとパソコンを開いて続きを書いております。

こんな毎日を過ごしているなんて、一年前の今日は想像もしていませんでした。それくらい大きな変化のあった一年。気持ちは日々別人のように変化をし、価値観も大きく変わりました。

人生におけるターニングポイントとなった今年。時間がないながら少しでも言葉にしておきたいなと思っていたところ、なんとビジュアルプラクティス仲間のめぐちょんが、私のとりとめもない振り返りをグラフィックに残してくれました!ありがとうめぐちょん!聞いてくれたれおなさんもありがとう!

グラフィックの一部を抜粋しながら、言葉にしておこうと思います。

「予定通りいかない」と「うまくいかない」は別物だ

3月に発覚した妊娠。それから10ヶ月の妊娠生活で私が体験したのは、全く予定通りに進まないアンコントローラブルな世界でした。スケジュールを立てるのが大好きな自分にとっては酷だったなぁ。

でもよくよく考えてみれば、妊娠出産は太古から続く自然の営み。それと比べたら、カレンダーに合わせて予定通り働く現代の生活なんて、本当に人類史で最近始まったばかりの営みです。

妊娠という圧倒的な自然を前にして、30年ちょいしか生きていないちっぽけな私は、己の生活を全くコントロールできず玉砕しました。努力や工夫が全く意味をなさず、体調に振り回される毎日。でも悪い玉砕ではなかった。

出産の数日前まで「こうしたい!」というコントロール欲があったのですが、「もうこれでいいじゃん!」と自然を受け入れた瞬間、ものすごく楽になったのです。逆らわないことも時には大事。逆境は別にすべて乗り越えなくてもいいのです。

また、予定通りに進まないこと、自分でコントロールできないことが、必ずしも失敗やネガティブに結びつかないことを学びました。だって今一年を振り返って、全く思い通りにいかなかったくせに、結果全部よかった!すべてが最善だった!と思えているのですから。

GIVE&TAKEじゃなく100%頼りきる、も時にはあり

毎日の体調不良をやり過ごす中で、仕事ではもどかしい日々が続きました。もちろんその日出せる全力は出しているのですが、(言い訳かもしれませんが)いつもの自分だったらもっとアクセルを踏めるのに…と。

そんなときに身体に決定的なトラブルが起こり、急遽2週間仕事を休むことになってしまいました。これは本当にショックでした。何も準備できないままやりたい仕事を手放しチームに迷惑をかけてしまう…

プライベートも同様です。起き上がることが禁止され、徒歩2分のコンビニに買い物に行くことも、家事をすることもできない毎日。急遽実家にお世話になりました。

GIVE&TAKEという言葉があるように、与えると受け取るはセット、そう考えてきました。でも特にこの2週間はベッドで寝て口でお礼をいうだけで、本当にひとつも返せなかった。最初はかなり気持ち的にしんどかったです。

でも家族も同僚も、周りの助けてくれる人はひとつも嫌な顔をしません。本当に優しい人達に恵まれて、おかげさまで無事に乗り越えることができました。

この体験を経て、必ずしもGIVE&TAKEは同タイミングでセットでなくてもいいのだと気づけました。すべてを明かすことはなくても、人には事情がある。今すぐ返せないことはある。受けた恩を別の人に返す方法もある。

逆に誰かに100%頼られたとき「見返りはないの?頼るだけ?」と思うことなく、対応できるような人間でありたいです。

成し遂げなくてもいいのかも

この感情はまだ言語化できていませんが、「成し遂げたい」欲が少し弱まった気がします。これをやりたい!というものが今自分の中にあまり浮かんできません。

出産というひとつの大仕事を終えた反動か、それとも計画通り進まない生活が始まったからか、はたまた今を生きるのが精一杯なだけなのか。

よく目標を掲げてそれを達成する「山登り型」という考え方がありますが、今はそれと対をなす「川下り型」があっているのかなと思います。川の流れに身を任せ、日々起きることに向き合い、毎日をいい感じに過ごせたらいいなという気分です。

今までの軸が「まぁ、いっか」となる世界が始まった

こんなつらつらと堅苦しく書いてきたけれど、スヤスヤ眠る息子の盛大なおならの音を聞いて「難しいことは、まぁ、いっか」と笑いながらなんだかしあわせで少し涙が出そうになる、そんな世界線にいます。

学びも、成果も、成長も、評価も、地位も、名声も、ぜんぶ。今まで手に入れようとしてきた物すべて「まぁ、いっか」となってしまうような。まったく異なる軸を手にしました。

世界はそれを愛と呼ぶんだぜ、って感じです。

そんな、2022年でした。

2023の目標はまだ全く考えていませんが、ゆるいものだけ考えて、その場その場で最善の行動をとっていきたいと思います。

よいお年を。


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