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未経験からコミュニティマネージャーになって2年半。sentenceへの想いを本気で語らせてほしい

拝啓 sentenceメンバーのみなさま。寒さが厳しさを増す今日この頃、いかがお過ごしでしょうか? コミュニティマネージャーの中川明日香(a.k.a ちゃんあす)です。あっという間に迎えた年末、みなさんが思い思いに年越しの準備をされているかと思います。2020年もあっという間でした。

先日、sentenceのSlackチャンネルでも、少しだけ今年を振り返った感想を投稿しましたが、覚えていますでしょうか?

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ここでお伝えした通り、2020年は本当にsentenceにとって特別な1年となりました。運営メンバーで集まり、今年のコミュニティの歩みを振り返ったとき、正直、かなり込み上げるものがありました。そのときに考えたこと、感じたことを忘れてしまうのは惜しいのと、「ああ、あのとき自分はこんなことを思っていたのだなあ」と“立ち返れる場所”をつくるため、今、優雅なクリスマスソングが流れるスタバの隅っこのほうで、カタカタとキーボードを打っています。

これまで、個人のnoteでsentenceについてガッツリ文章を紡いだことはないのですが、今回は改めて、コミュニティマネージャーとして歩んできたこの2年半を振り返りつつ、みなさんへの思いを伝えさせてください。

「コミュニティマネージャー 何する人」でググった日

sentenceのコミュニティマネージャーになったのは、2018年7月のこと。新卒で入った会社を3ヶ月でスピード退職し、無謀にも「フリーのライターとして生きていきます……!」と宣言した私に、学生時代からお世話になっていたinquireのモリジュンヤさんが声をかけてくれたのが始まりでした。

「inquireが運営しているライティングコミュニティがあるんだけど、あすかちゃん、コミュニティマネージャーにならない?」

私が仕事を辞めるのとほぼ同じタイミングで、当時のコミュニティマネージャーがsentenceを離れることになり、代わりに入ってくれる人を探していたのだとか。「文章を書いて生きていくぞお!」と腹を決めて退職したこともあり、まさか、こんな依頼を受けるとは夢にも思っていませんでした。

ただ、会社を辞めたばかりの私は、まとまったお金も手元になく、とにかく将来が不安だったのと、自分のライティングスキルに自信があるわけでもなかったので、「実績もない今の私に任せてもらえる仕事は、何でも全力で引き受けていこう!」の精神で、お願いします、とお返事したのです。

ジュンヤさんとオンラインで打ち合わせを終えた私は、急いで、Googleの検索窓に「コミュニティマネージャー 何する人」でググりました。

今だから告白しますが、それまで「コミュニティマネージャー」という単語を聞いたことがなかったのです。その字面から「コミュニティ」を「マネージ」する人であることは明確だったのですが、「それってどんな人なんだろう……具体的に何をすればいいのかな……盛り上げ役……?」と、まったく想像がつかず、引き受けたあとで焦り出したのを覚えています。

スキルも経験値もゼロに近いところから、よく無責任にも引き受けたなと、当時の私に向かってこう言ってやりたいです。天才かよ。

未経験の壁。迷走しまくり、貢献できずに病んだ日々

持ち前の好奇心と陽気さを盾に踏み込んだコミュニティの世界。「スキルも経験もないけれど、情熱は負けまへんでー!」と乗り込んだ1年目は、散々な結果となりました。

Slackでは「入って間もない私がこんな発言していいのかな?」と、変に遠慮して積極的にコミュニケーションを取ることができず、週次の運営ミーティングでは相槌だけを打つ回数だけ多く、何かを企画しても上手く盛り上がらず、個人的にこれといった成果や達成感を得られない年でした。

時間をかけて企画し、準備したイベントも、蓋を開けてみれば私ともう一人の運営メンバーだけしか集まらず、楽しいイベントになると期待していた時間が、一瞬で鬱々とした反省会に変わることもありました。

コミュニティマネージャなのに場を盛り上げることも、みんなが楽しめるようなイベントを企画することも、参加する人を喜ばせることも、何ひとつ貢献することができない。悔しくて、辛くて、どうにかこの現状を打破したいのに、どうすればいいのかまったく分からない。そんな日々が続きました。

コミュニティマネージャーになって1年が経つ頃には、頼りがいのあるメンバーが増え、企画の質も、コミュニティの雰囲気も、少しずつ改善された部分はありましたが、それでも、自分の“無力さ”を感じる瞬間は、数えきれないほどありました。

これも今だから打ち明けるのですが、昨年の夏頃、いろんな嫌なことが重なって精神を病み、2週間ほどすべての仕事をお休みしたことがありました。

お休みを取る直前、大粒の涙をポロポロとこぼしながら、運営メンバーにSlackのDMで長文の弱音メッセージを送りました。端的に言えば、「関わる人全員が笑顔になるような、楽しくなるようなコミュニティをつくりたいと思っているのに、運営している自分自身がまったく楽しめていない。こんな暗い気持ちを抱えたままsentenceにはいられない。辞めたいです」といった内容です。このnoteを書くにあたって、当時のメッセージを見返しましたが、鬱々度がハンパなくて一度PCを閉じました(笑)。sentenceのことだけでなく、自分の将来に対しても、仕事に関しても先が見えず、プツっと糸が切れてしまったのだと思います。幸い、周りのメンバーが本当に温かく、理解のある人たちだったため、私の黒々とした思いを跳ねのけず、しっかり時間をとって私と対話する時間を設けてくれました。

本当にあのときは大迷惑をおかけしてごめんなさい。しんどい状況は同じだったのに、急かさず、答えが出るまで待ってくれた運営メンバーには、本当にほんとうに感謝してもしきれません。

コミュマネ中川、第二章の幕開け。訪れた変化たち

お休み期間をもらって私が出した答えは、「もう一度、コミュニティマネージャーとして頑張る」でした。この辺りの思考の変遷は長く複雑なので割愛しますが、運営メンバーに言われた「ピンチがチャンスになることもある」という言葉が、休んでいる間も心から離れなかったのが一番の理由です。

「辞めたい」という気持ちよりも「諦めたくない」という気持ちが大きいのかもしれないと、自分の可能性にかけてみるのも悪くないと、そう考えての決断でした。正直、迷いはあったけれども。

あれからもう1年以上が経つのだから、本当に時間の流れは早いです。「コミュマネ中川」として第二章の幕が開けてからも、四苦八苦すること、落ち込むことはたくさんありました。ただ、「第二章」と振り返って語れるくらいには、大きな変化があったのも事実です。

まず、運営メンバーが、誰よりもsentenceという場を楽しむようになったこと。コミュニティラジオのstand.fmを聞いてもらえれば、あるいは、普段の運営の会話の様子から感じ取ってもらえてるかもしれませんが、ガヤガヤ、ワイワイ、ときには周りを置いてけぼりにして(問題)盛り上がることが増えました。

会員さんからも「運営メンバーが楽しんでコミュニティを運営していることが伝わってきます」と言ってもらう機会が増えました。というか、そんなことは、1年前まで言われたことありませんでした(笑)。運営同士の距離感がグッと縮まったことで、気軽に悩みを相談したり、アドバイスを送りやすくなったなと、私自身は強く感じています。

楽しむ気持ちが生まれ、心に余裕が出てきたからか、2020年からはコミュニティ内で新しいことに挑戦する機会が圧倒的に増えました。

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ほぼ毎月開催しているライブ型オンラインイベントの「sentence LIVE」。

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相互原稿フィードバック会のYMOは、2020年だけで30回開催しました。

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著者をお招きしてのスペシャルな読書会にもチャレンジしたし、

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お酒片手にゆるっと語り合う交流会を開催すれば、こんなにもたくさんの人が集まってくれるようになったんですよ。

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他にも、本当に「これ楽しそうじゃん!面白そうじゃん!」と思った企画は、とりあえず何でも挑戦してみました。

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2020年、sentenceで開催した企画数はおよそ100。びっくりして腰抜かす。

こんな風に、運営自身が楽しみながら、あらゆることに挑戦しながらコミュニティを運営していたら、会員さんから「こんな企画はどうですかー?」「こうしても面白いかもですね!」「次はこんなことやりましょう!」とたくさんアイデアや意見を共有してもらえるようになりました。

「このイベントには定期的に参加してくださるな〜」という常連さんも増えて、何かを企画して蓋を開けたら「運営メンバーだけでした(泣)」なんて事態は起こることもなくなりました。(これは本当に嬉しい)

最近開催したアドベントカレンダーなんて、25日分、全枠埋まったのです。(大きい声では言えないけど、昨年は9人とかだった……)

何より嬉しいのは、会員さんがsentenceのことを発信してくださるようになったこと。コミュニティでの学びや体験を文章にして綴ってくださることがどれほど嬉しいことか。

正直、まだまだ模索する部分は大きいし、迷うことも、反省することもたくさんあるんですが、とにかく、sentenceが楽しいんです。今、とっても。

うれしい、たのしい、大好きな sentenceメンバー

ここまで読んだくださったsentenceメンバーのみなさん、あるいは、そうじゃないみなさんも、本当にありがとうございます!

みなさんへの感謝の気持ちや、ハッピーなことだけを綴ろうと思っていたのですが、中川の弱い部分や過去の葛藤まで晒してしまいました……。どうかお許しください……。あのときの涙や、焦りや、苦しみがあってこそ、今、sentenceを最大限に楽しめている自分がいるので、過去の葛藤やダサいところも含めて包み隠さずにお話したいなと、書いているうちに思ったのです。

イベントの数が増えて、より忙しくなったのは否めないのですが、それでもこうしてコミュニティの運営を楽しめているのは、間違いなく、sentenceメンバーのみなさんのおかげです。Slackでみなさんと話したり、イベントで交流したり、ときに温かい言葉をかけ、励ましてくださったり……そういったことの積み重ねで、自分に自信を持てるようになったり、忙しくても頑張ろうと思えたり、「書く」ことにもっと愛を注げるようになったりしました。

本当にありがとうございます。

そして、運営メンバーのみなさんにも、めっちゃ感謝しています。「褒められると嬉しいし、伸びる」という私の特性を理解し、ちょっとしたことでも「あす神様」「天才」「すごい」「神」と讃えてくれているおかげで、多少は嫌なことや辛いことがあってもめげずに、仕事ができています(笑)。毎週月曜のラジオ収録が、仕事のなかで一番好きな時間です!

本当にありがとうございます。

そして、sentenceメンバーでもないのに、ここまで読んでくださったそこのあなた!ここまで読んだのならもうsentenceメンバーになりましょう!w

冗談抜きで、めっちゃ素敵なコミュニティです。「書く」と真摯に向き合う人たちと交流するなかで、私自身、ライターとして改めて背筋をしゃんと伸ばすような気持ちになったり、書くって最高に楽しいことだよなあ、と感じたりすることが格段に多くなりました。何か新しいことを始めるなら今!

さて、想像以上に長くなりました。お付き合いいただいたみなさん、どうもありがとうございます!ツラツラといろんなことを語りましたが、結局、私が言いたいのはこれに尽きるのです。

sentence、大好き。


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