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昼飯を考察する『竜田揚げ』

久しぶりに会社へ…。今週は後ずっと家だから、外の空気をたくさん吸っておかねば。

ランチは、マグロの竜田揚げ定食。
竜田揚げ。はい、また新たなる揚げ物。フライでもなく、カツでもなく。

ペーパーとはいえ、一応調理師なので、竜田揚げは、みりん、しょうゆで漬け込んで、片栗粉まぶして作るもの、となんとなく知ってる。では、なにゆえ、竜田なのか。

調べてみたら、なんと風流なネーミング。

千早振る
神代もきかず
龍田川
からくれなゐに
水くくるとは

在原業平

そう、あの百人一首で有名な龍田川の光景からきているそうな。紅葉の名所である龍田川の様子のように、しょう油で赤くなった肉と、片栗粉の白い粉が川のように見えるのだとか。

奈良県斑鳩に思いを馳せながら食べる竜田揚げ。なんともランチの時間が優雅に感じてきませんか?

うまそうだなー、お腹すいたなー、とガツガツするのも良いけど、竜田揚げを見て、ふと奈良時代の風景を思い起こすなんて贅沢なランチでした。在原業平も詠んだ内容の光景が後世揚げ物になってるなんて思いもしてなかっただろうなぁ。

料理はやっぱり感性が大事。美味しい料理がもっと味わい深くなるなぁ。

ごちそうさまでした。

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