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観察室

私は約3ヶ月半の保護室生活を経て観察室に移った。
観察室はベット、机、椅子、簡易的クローゼットの様な棚があった。
トイレがないと言うことは部屋から出ても良いという事だと思いすごく嬉しかった。

看護師さんから説明を受けた。

「ここは観察室と言って保護室を出た人が一時的に過ごす部屋です。廊下のグレーの線のところまでは自由に行ってもらって大丈夫です。ですが、夜だけ外から鍵をかけます。あと、保護室と同じく監視カメラがあります。」

という説明を受けた。

私のいた病院は廊下に線が引いてあった。
まずはグレーの線。
これは観察室からトイレと図書室まで行ける線だった。
そしてそれより先はホールがあって一般の病室の方達がご飯を食べたりテレビを見たりしている。

例えテレビが見れなくても、ホールに行けなくても図書室に行ける事が嬉しかった。

初めて観察室に行った日に図書室に向かった。
図書室といってもドアはないただ少し凹んだ壁に小説や漫画が沢山おいてあった。
椅子やヨギボーもあって、ヨギボーに座りながら漫画(ハンターハンター)を読むのが私の日課になった。

観察室は両隣り誰もいなくて相変わらず1人だったが、図書室で他の患者さんと話すこともあった。

観察室には結局2週間いたが、幻聴幻覚もだいぶんと収まり、一般病室にいけることになった。

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