8月3日 晴れ @三崎

今日も朝から本と屯で仕事を始める8時30分。
家のゴミと、お店のゴミを捨てにこの時間にくるのがルーティンになっている。
三崎の清掃車は時間通りに来る。
お店の中でゴミ袋を縛っていると、車の音が遠くから聞こえて、あと40秒で到着するのがわかる。
それくらい距離感と音で時間の因数分解ができるようになって、早6年が経った。
昨日はnuiのヒロくんがきた。
今日は「日本列島回復論」の著者、井上岳一さんが花暮美容室に髪を切りにきた。
いつもは真鶴で髪を切る井上さんが、初めて三崎に来たという。
井上さんと会うと、いつも話をするのが、
今どこのまちが面白い?
編集とまちづくりの相対的意見について。
ローカルのみらいについて。
だ。
何がどう転んで話題に転じたか忘れてしまったが、今日は「まちの歴史」について話が盛り上がった。
三崎にきて6年、1960年代から現代までの地続きになっている文脈はなんとか知った気でいるが、もっと前の話。
江戸時代、相州、三浦一族。
この前終わったばかりの三崎の例大祭ですら、ぼくはちゃんと成り立ちがわかっていない。
まちづくり、において、自分の活動拠点の歴史を知らないことは、そもそも土俵にする上がれていない違和感がある。
そんなことを今回の祭りに携わってからじわじわと考えていて、もっと目を凝らして、地元の人たちの声に耳を傾けたいと思っていた。
震災以降に勃興した、地方創生、ローカル、コミュニティ、小商い、民間行政、住民自治、、そして関係人口。
大味な言葉だけを拾ってわかった気になっていないか。
歴史からわかるメタ認知を、もっと噛み締めたい。
そんなことを思いながら、井上さんを乗せて三崎港から宮川、毘沙門、松輪、剣崎、金田、三浦海岸と車を走らせた。

「対岸に見えるのが房総半島、向かいは横須賀です」

ぼくたちは紛れもなくこの地に生きて、自分の意思でここの空気を吸っている。
歴史を勉強していてなによりも面白いのは、「今」を生きてアタシから世界を立ち上げられることを、今できること。
そうやって歴史ができてきたんだなあ。


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