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信頼に基づく商売 ~回転ずし事件から~

こんにちは! あたたけ です。

ここ最近、回転ずし店でのトラブル?いたずら?迷惑行為?犯罪?が話題になっています。

『他の人の注文品にワサビをのせた』のが中心的?ですが、とったお皿を戻したり、レーンのお皿から1貫だけとったりなどなど、いろいろとSNSに上がっているようですね。
何年か前にも同じような騒動があった気がしますので、『まだそんな頭の悪いことをやってる人がいるの??』と思いますが。。。。。。

こういう騒動って売上にも影響するでしょうから、回転ずし業界の皆さまには同情します。
が、あたたけにとってもあまり他人事ではないんですよね。

あたたけが働いているのは『食品中心の小売業』ですが、コンビニにしろスーパーマーケットにしろ、お客様が商品を手に取って選ぶ、いわゆるセルフサービスの業態には『いたずら』による評判悪化や品質不良の問題は常につきまとっています。
今に始まったわけではなく昔からです。
SNSという便利な情報共有ツールが発達したことで表に出るようになっただけですね。
食品以外の業界でも同じでしょう。たぶん。

改めて『セルフサービス』という販売方法を考えてみますと、まずは『負担・手間の削減』という大きなメリットがあります。
売る側にとっては『接客にかかる時間』と、買う側にとっては『(面倒な)会話』がありませんので。
また、買う側にとっては『自分で選ぶことができる満足感』ということも大きいかもしれません。
ここまで世の中に浸透していること自体が、セルフサービスのメリットが大きいことを示していると思います。
『会計』という手間まで削減した『無人販売』まで広がってますからね。

ただ、セルフサービスって、『売る側のお客様への信頼』が大前提にあるんですよね。
信頼があるから売場や商品をお客様が触れる状態にしているわけです。
表現を変えれば『信頼を担保に自由を与えている』ということです。

では、この信頼がなくなればどうなるのか?

単純に、『自由』がなくなり『規制』が増えることが想像できますね。

売る側としても何かしらの設備投資は行うでしょうが、それだけでは難しい気がします。
『AI?画像認識技術?を活用しての早期発見』はどんどん進みそうですが、死角を完全になくすのは難しいですし。
(てゆーか、何か悪だくみする人は死角を探すことからはじめる??)

まぁ、最初の一手としては、『客席や売場への注意喚起(もしくは警告表示)の強化』でしょうかね。
『明文化していなかったことを明文化する』とも言えるでしょう。
信頼に基づき、利便性を確保するためにムリに書いていなかったことを、これでもかってレベルで明文化する店が出てくるかもしれません。
『書いてないからやった、書いてない方が悪い』という人への牽制にもなりますし。

で、万が一、その流れが主流となると、買い物や飲食時に大量の注意書きを読む必要が出てくる世の中になってしまうかもしれませんね。
『そんなんメンドーだ』とクレームが出るかもしれませんが、下手すれば『じゃあ、うちの店には来ないでください』とあからさまにお客様を選ぶ店が増えることになったりして。。。。
エッセンシャルワーカーと言われながらも世の中的に立場の弱い小売にとっては良いことかもしれませんが。
もしかしたら、会員制って制度は会費の徴収よりも『利用者を選別する』って狙いが強いのかもしれませんね。

何にしろ『信頼を失うと規制が強くなる・自由が減る』ということは忘れないようにしたいものです。
国のルール(法令)や社内ルールが増えてややこしくなるのも、それが大きな理由にでしょうからね。

気楽に生きたいのであれば、最低限、人には無用の迷惑をかけないよう気をつけないとダメなんですよね。
まぁ、逆に、迷惑をかけたくないと自分で抱え込みすぎるのも問題ですが。
当り前のことですが『できることはキチンとする』『できないことは周りに頼る』ということでしょう。

ちなみに、品管の立場でのあたたけは、今年こそ『従業員の信頼に基づき、規制を減らす(≒Food Safety-Ⅱ)』に取り組みたいんですが、その大前提(従業員を信頼する)が崩されかねない。。。。。
『ちょっと人を信じすぎてる方針では??』とツッコミを受けたこともあり、ビミョーに迷っている今日この頃です。

ではでは。今回はこの辺りで!

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