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番外編 愛煙歴

つい最近、喫煙歴の話題があり
なんとなく書きたくなった今回の記事。
初めて煙草を吸ったのは
中村あゆみ「翼の折れたエンジェル」の
〝初めてのkiss〟に
該当するソレである。
以降、あえて主語を省いたり
濁したりするが、
大人の事情ということで
ご納得いただけると信じている。

※今から約16年前、19歳の頃に描いた落書き

当時、推薦で入ったくせに
部活動を辞めてしまった
下記記事の時期である。

周囲に喫煙者も多く、
煙草を吸う流れは自然だった。
現在はあるかどうか不明だが、
地元近くの法島に
煙草の自販機があり
(社会人一年目に成人識別カード
taspoが出来たと記憶している。)
270円の緑のキャスターを買った。
今ここで270円と記載して
現代との価格差に改めて驚く。

何故そんな渋いセレクトをしたのか。
当時にはすでにインターネットが
身近にあり
比較的好むバニラの風味に
一番近い煙草はどれか、
調べた先にたどりついたのが
緑のキャスターだったのだ。

始めて吸ったのは自宅のベランダだった。
時代背景もあるが、
父親も祖父も皆元喫煙者であり
どうやら身体は耐性があったようで
テレビや漫画でよくあるような、
ゴホゴホとむせ返るような事態には
陥らなかった。
なんだ、こんなもんか、と思った。

しばらく緑のキャスターを吸って
わたしは気づく。
「売ってる場所、少な…」
そうなのである。
マイナー商品ゆえ、
どこでも買えるわけではなかったのだ。
どこでも買える相棒を探して
次にたどり着いたのが
現在メビウスと呼ばれている
マイルドセブン・スーパーライト6mgである。
まるでインプレッサの青のような
パッケージに一目惚れし、
どこでも売っている安心感も手伝い、
しばらく吸っていた。

そんな時に登場したのが
マイルドセブン・アクア・メンソール5mgである。
アクア、の字の如く
海をイメージしたようなパッケージングに加え、
販促にかなり力を入れていたのか
ライターに、灰皿に、ポーチにと
ノベルティが豊富にあった。
ノベルティに惹かれ、当時の居住地近所の
コンビニで手に取ったのを覚えている。
わたしにとっては初めてのメンソールだったが
清涼感に取り憑かれ、
以降はメンソールの煙草しか
吸えなくなってしまった。

それからは怒涛のメンソール続きとなった。
セブンスターメンソール12mg、
マールボロ・メンソール8mg、
ちょっと女性っぽいのも
(この表現も現代ではギリギリか。アウトか。)
吸ってみようかな、と
ピアニッシモや、バージニアも吸ったが
軽すぎて吸った気にならず、
かえって本数が増加してしまい、
すぐ辞めてしまった。

最終的にはナチュラル・アメリカンスピリット
オーガニック・ミント・ライト、
なければ、
マルボロ・アイス・ブラスト・メガ8mg
で落ち着くこととなったのが
今から約7年ほど前になるだろうか。
以降、電子タバコの出現により
プルーム・テックを吸ったり、
iQOSを吸ったりもしたが
現在はiQOS ILUMAを持ち歩きつつ、
たまに気分で上記2種の
紙タバコを吸うスタイルとなった。

ただ、体調を崩したり
妊娠して一過性に味覚が変化し
一切受け付けなくなったり、
(産後1年で結局また吸う)
禁煙する!と周囲に言って禁煙したりと
吸っていない期間もあった為、
純粋に「翼の折れたエンジェル」の
〝初めてのkiss〟から今まで
喫煙してきた訳では無いが
それなりの時間、
お付き合いしてきたと言える。

昨今は煙草の値段の上昇、
喫煙所の減少と
喫煙者の肩身が狭い世の中となった。
もちろん、健康でいることによって
国家の医療費削減に貢献することは出来るし
COPD患者さんなどが行う
在宅酸素療法(Home Oxygen Therapyの
頭文字をとって〝HOT〟と呼ばれている)
を看護師としてお手伝いする身として
煙草との強い相関関係を実感することもある。

そうだとしても

医療従事者として、叱られても致し方ないが
煙草のもつ「間」は
特殊なものだったように感じる。
少しの間でもスマホに目を落とし
思考の代替を図りがちな現代は、
何もかも、スピードが早くなっている。

時々、「間」を大切に。

走りがちな自分にそう言い聞かせて、
今夜も明日の仕事の段取りを考える。

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