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人生を耕す〈気を入れる〉

近くの古墳公園に散歩に行ったら
業者が入って大々的に掃除をしていた。

あまり使われていない奥の方の階段まで
高圧洗浄機で一段一段汚れを落とし、
橋の欄干は雑巾で丁寧に拭いていた。

昨年見た映画「PERFECT DAYS」
の主人公が脳裏に浮かぶ。。
単に流れ作業でやっているのではない。
一瞬一瞬に魂が入り美しい所作になっている。

なるほどなぁ。。
このようにして人の気を入れることで、
この公園に人が集まるんだな。
集まるようになったんだな。。

8年くらい前までは、
薄暗くて陰気な公園だった。
駅からも近く広い敷地なのに
利用する人もまばらだった。

きっと誰か(区の担当者?)が
「こんな場所に✨」と意図したのだろう。

単に金かけてウワモノだけ揃える
って事をしなかったのが偉くて
定期的に手入れが入ることで
良い気が循環している。

〈ケガレ地〉→〈イヤシロチ〉になった。

これ、人間も同じじゃね?

自分自身のことを置き去りにして
外側のことばかり構っていたら
気が枯れ=ケガレる。

そんな可哀想な状態になった自分を
再びイヤシロチ化するには、
ズバリ気を入れればいい。

気を入れるには、「中今」
=時間のど真ん中に意識の矢を立てて
 イマココを味わえばいい。

難しそうに思えるけど、
お茶飲む時はお茶飲むことだけに
意識を向けるってこと。

〜茶碗を持って温もり、湯気の湿り気で口の周りが温まる感覚、お茶の香り、口に含んだ時の苦味と微かな甘み、喉元をお茶が通過して行く感覚、etc.〜

イマココにいるって、
言葉は流行っているけど
実際はめっちゃ地味〜な作業。。
難しくはないが、退屈で続かない。

こんなことが何になる?って
昔は思っていたし、そこにいれなかった。

これこそ自分への愛なんだなって
何もなく満たされる感覚を得て
やっと最近理解できるようになった。

1日中こんなことしてられないけれど、
空き時間にたった5分でも、いや1分でも
イマココを味わう時間を持つって大切なこと。
 
ぜひ、皆さんもやってみませんか?

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