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Art Work『アサギマダラ(後編)』

 前回からの、続きになります。(旧ブログから記事を移行中)

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2021年1月11日

 次は、フジバカマを描いていきました。

 秋の七草のひとつである、フジバカマ(藤袴)は、日本書紀や万葉集、源氏物語にも登場する、古くから、日本人に愛されてきた花です。現代では、河川の護岸工事のため、自生種が激減し、準絶滅危惧(NT)種に指定され、実際に目にする機会は少ないようですが、アサギマダラを呼ぶ植物とされています。


フジバカマ(藤袴)
界 : 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 eudicots
階級なし : コア真正双子葉類 core eudicots
階級なし : キク類 asterids
目 : キク目 Asterales
科 : キク科 Asteraceae
亜科 : キク亜科 Asteroideae
属 : ヒヨドリバナ属 Eupatorium
種 : フジバカマ E. japonicum

wikipedia


“中国から薬草として渡来した当時の漢名は蘭だったが、布知波加麻(ふちばかま)と呼ぶことが多かった。その後意味を持つ藤袴の漢字が 当てられたが、その由来を書いたものはない。私見として頭花の中の小花を引き抜いて逆さにすると藤色の袴から2本の脚が出ているようだ (山渓名前図鑑・野草の名前)とあり、花色がフジの花に似、花弁の形が袴のようであるため。(花と樹の事典)ともある。”

出典:ビオ・荒川さいたまさいたま市の荒川堤と水田の花

 今回は、アサギマダラをメインに、描き始めたので、フジバカマは、ラフスケッチでバランスを決めてから、ペンを入れていきました。一番、時間がかかるのが、下絵なのですが、迷いなく、サクサク描けたように思います。

 化学反応のような、面白さを感じながら、直感で、色を選んでいき、記憶を辿って、フジバカマの香りを思い起こしながら、水彩を重ねました。

 自然が、宇宙の神秘を、信頼し切っている様子を、私の感覚を通して、写し取るような思いです。余計な感情が、混ざらないように意識して。



作品名 『アサギマダラ』

2021年制作 水彩 ペン 紙


光が当たると、キラキラと、反射します。
現物を見て、輝きを楽しんで頂けたら、嬉しく思います。



 こちらの作品は「BUNGEI Art Life Museum 2021」に出展し、3/12に売約済み、となりました。ご購入頂きまして、誠に有り難うございました。


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今後の制作に役立たせていただきます✨