疲れやすい人の特徴
「仕事や勉強,お疲れ様です」
この挨拶ですが,海外の人向けに英語でe-mailを書いたり,さりげなくこういったニュアンスを伝えたい時に,困った記憶があるフレーズのひとつです。
ネットの辞書だと
Thank you for your hard work.
なんていうフレーズが出て来たりするのですが……いやいや,別に感謝する気持ちを表そうと思っているわけではないのですけれど..….と,困ってしまいます。
「今日は良いお天気ですね」のようなノリで,「みなさん今日も頑張りましたね。まあお互いに,ゆっくりしましょうね」という感じのことを伝えたいのですが,それが難しいようです。
確かに,それは日本的な表現かもしれません。
なぜ疲れるのか
ネットでこんな記事を見かけました。『肉体を酷使しているわけではないのに...なぜデスクワークは疲れるのか?』というタイトルの記事です。
いわれてみれば確かに。デスクワークで座ったままパソコンに向かって指先を動かしているだけなのに,いつのまにか「疲れたー!」という状態になってしまうのはなぜなのでしょう。
記事の中では,疲れてしまう理由を2つ挙げていました。
ひとつ目は,自己消耗説です。これは,デスクワークをしていても,限られたエネルギーを消耗しているからだ,という説です。頭を使って仕事をしていると,おなかもすきますし消耗していくような気がします。ただ,この現象はそれほど起きないという説もありますので,実際にはどうかはわかりません。
もうひとつは,やる気が失われるという説です。ひとつの仕事をずっとやっていると,だんだんその仕事に興味を失っていきます。すると,やりたくもないのにやらなければいけない状態になってしまいます。そういう状態のことを披露だと認識するということです。ただ,これを疲労と感じてしまうのは一種の錯覚のようなものかもしれません。
自我消耗説
自己消耗説については,やはりバウマイスターのこの本でしょうか。
とはいえ,自己消耗説については再現性の問題も指摘されています。ただ,現象としては存在するけれども,どう説明するかという問題かもしれません。
疲れやすい性格
疲れることを英語で“fatigue”といい,精神的疲労のことを“mental fatigue”,肉体的疲労のことを“physical fatigue”といいます。これをキーワードに使って検索すれば,どんな人が疲れやすいかが分かりそうですよね。
ということで,論文を検索をしてみました。たとえばこの論文です。論文のタイトルになっている,“chronic fatigue syndrome”というのは,「慢性疲労症候群」と呼ばれる症状のことです。
慢性疲労症候群という症状は聞いたことはあるのですが,原因不明でなかなか厄介な症状のようです。慢性疲労症候群は,それまで健康に暮らしていたヒトが,突然激しい疲労を感じるようになり,微熱や頭痛,筋肉痛や脱力感などが長期にわたって続き,健全な生活を営めなくなってしまう症状を示します。
この論文では,77名の慢性疲労症候群の患者さんと,72名の健康な人々との間の性格の差を検討したものです。
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