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10年後、アメリカ大統領はNETFLIXから生まれるんだろうな。

先日、「ミレニアル世代にとってNETFLIXは、必需品」という記事を読んで以下のようにつぶやきました。

アメリカのミレニアル世代にとって、大きな影響力を持つNETFLIXというプラットフォーム。コンテンツの価値観的にもかなり多様性がありリベラルな内容のものが多い。このプラットフォームがデファクト・スタンダードになることで、ミレニアル世代にもともと強い多様性やリベラルな価値観がより浸透していくことになるのだろう。

そのNETFLIXの中に、『KNOCK DOWN THE HOUSE』(邦題:レボリューション 米国議会に挑んだ女性たち)というドキュメンタリー映画がある。

巨額の富を持つ現職議員に対抗し、志固く2018年民主党予備選挙に出馬した女性新人候補者のうち、アレクサンドリア・オカシオ=コルテスなど4人の戦いぶりを追う。

このドキュメンタリー、結果的にアレクサンドリア・オカシオ=コルテス(AOC)が主役になっている。ブロンクスでやっているバーテンダーが、ニューヨーク州第14選挙区予備選挙で下院議員を10期務めた現職を破り、民主党候補になるまでが主ストーリーとなっている。(現在は当選し、史上最年少の女性下院議員となっている)

AOCの出自から生まれるマイノリティから見たアメリカの課題、バーテンダーという労働者がブロンクスに住んでもいない現職白人に挑むという物語性、彼女自身が持つカリスマ性(喋り方が特に)、弱さを見せることでの共感性…すべてがこのNETFLIXというプラットフォームにマッチしていた。実際、最年少女性下院議員となっているように、ミレニアル世代を中心に支持されることは間違いない。こんな逸材を見つけたら、ドキュメンタリーの続編を作るために、ずっと追っていくでしょうね。

不動産王として有名だったドナルド・トランプが、NBCテレビのリアリティ番組『The Apprentice(邦題:アプレンティス)』により、不満が溜まっていた層に傍若無人に振る舞う痛快さを与えたことと似ているのかもしれないと思った。ある意味、人気テレビ番組によって、ドナルド・トランプが大統領になれる環境を作られた。さらに忘れてはならないのが、Facebook広告による投票行動への影響。メディアが政治に与える影響をなめちゃいけない。アプレンティスが2004年の番組で、トランプの大統領就任が2017年。13年後には大統領になっている。。。

このトランプの例を考えると、AOCが十数年後に大統領になっている可能性はなくはない。さらにミレニアル世代にとってのNETFLIXの影響は当時のNBCとは比較にならない。日本と違いアメリカではミレニアル世代のボリュームは無視できないし、AOCを支持する非白人層の人口比率はますます高くなっていく。(彼女はスペイン語を話していた部分があったのでアメリカでは、ヒスパニックという定義になるのかな)。10年後にAOCがNETFLIXによってアメリカ大統領となっていても全くおかしくない。

「また、またぁ笑」と感じるかもしれないけれど、メディアが政治に与える影響をなめちゃいけないよ。物語性が共感を呼ぶ中で、それを増幅させるプラットフォームが活動を追っているのだから。

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