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「児童発達支援計画」についての悩み

児童発達支援事業や放課後等デイサービスでは、「児童発達支援計画」の作成が義務付けられている。(「個別支援計画」というところもあるかな)
私の仕事である児童発達支援管理責任者の一番大きな仕事がこの「児童発達支援計画」を他のスタッフと協力して作成すること。一人ひとりのお子さんの状況を把握して、何を目標に支援をしていくかを決めていく。

これをきちんとやることは、実はとても大変なことである。

発達段階や発達の特性を評価して、期間中(1年に2回作成するのが標準)に達成可能だと考えられる具体的な目標を、お母さんやお父さんの願いや子ども本人の気持ちに寄り添いながら考えていく。お母さんの願いが大きすぎたり、小さすぎたりすることもあるし、子ども本人は自分の気持ちを伝えられないことも多い。でも、具体的な目標がないと、ただの託児になってしまう。日々の支援のもとになる大切なものだから、本当に毎回頭を抱えて考えている。

そんな風に一生懸命考えても、完成すると割とあっさりした1枚の書類となる。それをお母さんたちに説明して、同意を得る必要があるのだが、これがどうも形式的になってしまう。「こんな目標でやってきます」と説明して、「はーい、わかりました」とサインと印鑑をもらって。書類を完成させることはお金をいただくためには確かに重要なんだけど…。私の説明の仕方がよくないこともあるんだろうけど、実は子どもにとってすごーく大切な内容が詰まっているのに、その大切さがどうもうまく伝わらない。私たちの事業所は親子通所ではないから、スタッフが理解していれば実際に支援していくのに問題はないのだけれど、もっとお母さんやお父さんに「大切な内容」だと理解してもらえるように努力しないといけないなあ。


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