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「対個人」以外の仕事への挑戦

児発管の仕事をしていてほぼほぼ休業状態ではあるけれど、私は一応理学療法士だからなのか、基本的には目の前にいる「一人の」子どもに対してどんな支援ができるのか?ということをその都度考えていくという仕事の仕方が基本だ。


でも、時々というか波の満ち引きのようにというか、頭の片隅にいつもあるのか、「一人」に対してではなく、「システム」とか「仕組み」とかを整えてより多くの子どもの力になりたいという衝動にかられることがある。

重症心身障害のあるその子とその家族が療育にたどり着けるかどうかは(私の地域が遅れているのかもしれないけど)、運次第。最初の主治医が誰なのか?担当保健師が誰なのか?担当理学療法士が誰なのか?ここらが恵まれていてお母さんが心身ともに健康であればスムーズ。恵まれなくてもお母さんが自分で情報を取りに行けて、自分で動く行動力があればなんとかなる。じゃあ、運がなかったら?お母さんが育児にいっぱいいっぱいで余裕がなかったら?医療と保健と福祉の狭間で、家庭以外の社会に出ることがなくなってしまう。私の目の前にいるのは、その難関をくぐり抜けてきた子どもたち。ここまで来られれば、とりあえず安心。でも来られなかったら…?それなのに、目の前の子どもたちに対することだけ一生懸命にやってればいいの?

でも、いろんな分野が関わってるそんな大きなことを考えても、と諭されたり、私なんかがやる仕事じゃないと自分でブレーキをかけたり、まあ簡単に言うと具体的にどうしたらいいのかがわからなくて、そんなこと考えてたら目の前の子どもたちに対する支援がおろそかになると言い訳して、一人一人にちゃんと向き合わないとと自分を納得させるという無限ループに入る。

情けない。

やっぱりちゃんと考えないといけない。

幸か不幸か、時間もある。色々な人と話す機会も作れそうな状況ではある。
とりあえず、言い訳しないで取り組んでみるか。



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