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それは"Joli"じゃなくて、"Cool"なんだ

現在、モロッコでホームステイをしている。
ホームステイ先については、また後ほどnoteに投稿する。

今回は一緒にホームステイをしているアメリカ人の話。


ホームステイには私の他に、アメリカ人が1人(仮にデイブ)、メキシコ人が1人(仮にジョー)がいる。


いっしょに夜ご飯を食べているのだが、そのときの1シーン。


私たちはホームステイ先のお父さんの話を聞いていた。
昔はボクサーをやっていたが、病気で辞めて、今は絵描きをして生計を立てているらしい。

ボクサーからアーティスト。真逆ではないかとも思える転身。


その話をきいて、こう言った。

「Cool」

かっこいい

するとホームステイ先の両親は、以下のように言ってきた。

フランス語では "C'est joli" って言うのよ。意味はね…

以下省略

joliはフランス語で、「素敵」とか、そういった意味だ。
若干、coolとは意味が違ってくる。

そしたら、デイブは

いや、これは"Joli"じゃないんだ。アメリカでいう、"Cool"なんだ。

と、訂正を訂正して、自分の伝えたいことをしっかり、そのまま伝えた。


このデイブの行動を見て、私は「えらいなぁ。。」と思った。

私なら、本当に伝えたいことがcoolで、少しニュアンスの違う言葉で言い返されたとて、訂正するのをめんどくさがり「ああ、これはjoliというんだね。覚えとく」とか言って、納得したふりをしている気がする。


自分の伝えたいことを、時間がかかっても、手間を惜しまずに伝える。
それは、とても真摯的で、自分も相手もリスペクトしている様子が感じられた。

デイブのその姿勢に、自分を見返したときに少しドキッとしてしまった。

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