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うつ病で休職しリワークに通った話

こんにちは!うつ病会社員のあつきです。
3度の休職と復職を経験した会社員が、「うつ病と共に働く」「うつ病と共に生きる」をテーマに投稿しています。

春が近づき花粉を感じるこの時期が来ると、リワークに通った日々を思い出します。ちょうど2年前のこの時期、リワークに通っていました。

「リワークで人生が変わりました!」と言っても過言ではないほど、リワークは僕の人生に大きな影響を与えました。リワークに通わなければ病気後の人生はツラく大変のものになっていたと思います。

今回は僕のリワークの体験談をお話しします。



リワークに通うことになった経緯

僕は3回の休職と復職を経験しています。

リワークに通ったのは3回目の休職期間中でした。3回目の休職に入った当時、うつ病の症状も良くならないし、その状態で復職してもすぐに再休職してしまうしで絶望していました。

2回復職に失敗したこともあり、3回目の復職をしても継続して働く未来を全く想像できませんでした。「これまでと違う何かをしなければ働き続けることはできない」と考えていたこともあり、ネットでどうしたらいいか検索しまくりました。その結果、見つけたのがリワークでした。

リワークとは

リワークという言葉を知らない人に向けて簡単な説明をしておくと、リワークとは「return to work」の略で、うつ病などの精神疾患が原因で休職している人が、職場復帰と再発予防を目的に受けるリハビリのことを言います。

簡単に言うと、リワーク=復職に向けたトレーニングです。そしてリワーク施設は復職のための学校と思っていたければ分かりやすいと思います。

リワークから復職までの流れ

僕のリワークから復職までの流れを説明すると

  • 2021年9月末 リワーク施設に見学に行き入所することを決める。障害福祉サービスの受給者証を申請。審査を受けに行く。

  • 2021年12月初 審査が通り、障害福祉サービスの受給者証が発行される。リワーク施設に申し込み手続きをする。

  • 2021年12月中 リワーク開始。

  • 2022年4月末 リワーク卒業。

  • 2022年5月初 3回目の復職。

リワーク施設に4ヶ月半通い復職しました。また復職後半年間は、月1で心理士とのカウンセリングを受けていました。

通っていたリワーク

通っていたリワークは、Google Mapで「リワーク」と検索して見つけました。家から通える範囲で、口コミ数が多く評価が高かったリワーク施設を選びました。

選んだリワーク施設の特徴としては

  • 認知行動療法に特化している

  • 心理士が20人以上在籍している

  • 心理士とのカウンセリングが週1回ある

ここまで好条件のリワーク施設はないのでは?と思っていて、通える範囲にこのリワーク施設がたまたまあったのは運が良かったです。

営業時間は9:00〜16:30(実際は8:30くらいから入れてくれました)で、面談に限り16:30〜21:00も空いていました。(心理士からすると、めちゃくちゃブラックな職場だなと思っていました笑)

講義は10:00〜16:00までやっていて、受講するかは利用者にゆだねられていました。だいたいどの講義も4ヶ月(全16回)くらいで1周するようになっていました。大学の講義のような感じです。

講義の裏では職業訓練もやっていて、課題演習やプレゼン練習、グループワークなども開かれていて希望者は参加していました。

僕のリワークでの1日

リワークに通い始めた当初はこんな1日を送っていました。

  • 9:30 家を出発。電車でリワーク施設へ。

  • 10:15 リワーク施設に到着。

  • 11:00〜16:00 講義を2、3個受講。

  • 16:00 リワーク施設を出発。電車で帰ります。

  • 17:00 コンビニに寄って家に到着。

空き時間は集中力をつけるトレーニングとして、ブログを書いていました。

復職1ヶ月前からは、復職後の生活に近づけるため

  • 7:50 家を出発。バスでリワーク施設へ。リワーク施設から少し離れた場所に降りて歩く時間を入れてました。

  • 8:45 リワーク施設に到着。

  • 10:00〜16:00 講義を2、3個受講。

  • 16:30 リワーク施設を出発。電車で帰ります。

  • 17:30 コンビニに寄って家に到着。

空き時間はブログ、お昼休みは体力をつけるために30分散歩していました。

週に何日通うかは利用者にゆだねられてましたが、自分は休職リミットが迫っているのもあり、初めから毎日通っていました。

リワークに通った感想

  • 通って本当に良かった。リワークのおかげで病気から回復し働けるようになった。

  • リワークに行くこと自体が復職のトレーニングになっていた。

  • 認知行動療法を学んだことで生きやすくなった。考え方・生き方を変えることができた。

  • 認知行動療法の手法を20種類以上学んだ。今も生活の中で活きている。

  • 自分と似た境遇の人と交流できたのは刺激になったし、自分だけではないんだと思えて良かった。

  • 心理士とのカウンセリングで、第3者に意見をもらいながら考えを整理できたのは大きかった。

  • リワークにはいろんな人がいた。復職に向けてしっかり準備をしている人、ただしゃべりに来ているだけの人、ずっと寝ている人、ゲームをしている人など。能動的に取り組む人でないとあまり意味をなさない場所だと思った。僕が通っている期間中も復職したもののすぐに再休職しリワークに戻ってくる人が何人かいたが、もれなく能動的に取り組んでいなかった。

リワークを検討している人へ

  • 通勤練習になる少し離れた施設を探すのがおすすめ。復職後の通勤時間と同じくらいがいいと思う。

  • 2、3個見学してから選ぶ。見学しないと雰囲気は分からない。(施設、スタッフ、講義、利用者などの雰囲気)

  • 講義の内容と専門スタッフの数を確認する。施設ごとに全然違うので注意。

  • 障害福祉サービスの受給者証の発行まで時間がかかるので、リワークの利用を決めたらとにかく早く申請する。通常は発行までに1ヶ月程度(自分は混み合っているとかで2ヶ月かかった)。病院の医療リワークは受給者証は不要だったはず。リワークに申し込むと必要な手続きの説明があるので、とりあえず申し込めばOK。調べていく必要はない。障害者手帳は不要。

  • リワークには半年くらい利用する人が多いとのこと。自分は4ヶ月半。

おわり

個人的には復職する前に絶対に行った方がいいと思っています。休職リミットやお金が許すのであれば検討をオススメします。他聞きたいことがあればコメントください。

今日はここまで!
ありがとうございました。


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