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読後良かった〜と思う本でその時の自分を知る

前までは宇宙の真理的な本を読むのが楽しかったけど、今は小説をよく読んでいる。

川上未映子の『乳と卵』は、芥川賞をとってるし、タイトルのインパクトから気にはなりつつも読んだことはなかった。

図書館で、なんかないかなーと本棚を物色。『乳と卵』みっけ。以前も借りようとしたが、貸出中でなかった。私の中では何度も『父と乱』に変換されるタイトル。

それと一緒に、『すべて真夜中の恋人たち』も借りてみた。

『乳と卵』を読み終え、少し間があき『すべて真夜中の恋人たち』を、昨日読み終えた。面白かった。『乳と卵』よりも好き。

いくつかある川上未映子の本の中から手にした本が、今の私とシンクロしていることに、無意識ってすご!と思わずにおれんかった。

主人公の女性は元々お酒を飲まないのに、緊張をほどくため、自分を緩ませるためにお酒を飲むようになる。それがまずはビール、そこから日本酒という私がやるのと同じ組み合わせ(最近日本酒は飲めていないが)。違うのは、彼女は、魔法瓶に日本酒を入れて持ち歩くようになることだ。魔法瓶の日本酒というのがすごく美味しそうで、おもわず私もやりたくなる。特にこれから暑くなるし、一度ぐらいやってみたいなあ。昔ながらのコップのついた魔法瓶で、側から見るとまるで麦茶か何か飲んでるかのように。

そして話が進むうちに、彼女はベッドの中でぼんやり過ごすことが多くなる。

私も最近、すぐベッドでゴロンとしたくなる。横になりたくなるのだ。感情の波も大きく、上がったり下がったり忙しい。いつかなにかで読んだ更年期うつというやつだろうか?と一瞬思ったりもしたが、そうでもなさげなような。

その時選ぶ本、好む内容で、自分の心の状態がわかる気がする。そうなると、やっぱり今の私は閉じ気味なのかもしれない。私も人間なのに、人間やだやだと植物、自然にばかり心をオープンにしている。

そんな閉じ気味の私を『すべて真夜中の恋人たち』は優しく包んでくれた。

小説家ってほんとすごいなーと思う。こんなストーリーどうやって思いつくんやろう。それにこんな表現どうやったらできるんやろう。子供の頃から本が好きでたくさん読んできたのに、表現力の乏しい私は、どうやっても無理なので無理はせず、ただ淡々とこうして綴るのみ。

才能は人それぞれだねー。

今日も図書館になにか借りに行こっかな〜。

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