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【MEMO.20】ただ減らせばいいというわけではない

先週の投稿にも関連するのですが、今回はちょっとだけ

創作にまつわる話をしたいと思います


先週は、制作しているもののクオリティをあげるとき、

つい不安に陥って色々な要素を足してしまう

不安の足し算」の話をしました


今回はその逆で、引き算のときの注意点について

自分が学んだ話を書きます


制作物の要素をいくつか分けていって、

その中である特定の要素が偏って多いなと思った時、

おそらく多くの人がその要素を

取り除くという行為で解決しようと思います


確かにそのやり方は正しいのですが、

実は必ずしも正しいとは限らないのだそうです


たとえば、料理を想像してみてください

味付けをしていてつい塩を

多く入れすぎてしまったときは、

料理がしょっぱくなってしまいますよね


じゃあそれを解消するために

塩を減らせばいいのかというと、

実はそういうことでもない

しょっぱさを打ち消すには、

実は砂糖を増やせばいいのだそうです

そうすると、砂糖の甘さがしょっぱさを

覆って目立たなくし、

結果的にバランスの取れた味付けになるのだと、

とあるお店の店長さんが言っていました


その方は今、小説を書いていて、

料理のその例え話が小説の創作にも

通じているとおっしゃっています

つまり、小説を書くときに

その中にある要素を削るのはいいのですが、

ただ闇雲に削るのは正しくなくて、

むしろ他の要素を増やすことで

偏りを目立たなくするという

手法もあるということなのでしょう


先週とは少し逆の話をする形になりますが、

ただ要素を減らせばいいというわけではなく、

あくまで全体を考えた時にむしろ足すという

選択が必要になることもあるということです


創作をするうえで一定の偏りが

出ることは当然ありますし、

その偏りが個性を生んでいることもあるので、

確かにこの考えは大切だなと

初めて聞いた時思いました


それまでは多いなら減らせばいいじゃないか、

と単純に考えていましたが、よくよく考えると

確かにそう単純なことでもないなという印象を

持つので、実はけっこう奥深いことかもしれません


なにを残し、何を減らし、

そして何を足すのか、とにかく一つ一つの要素を

見極めていく必要があります


とても繊細で変化しやすい

全体の間やリズムを取りながら、

バランスが崩れてしまう恐怖と戦いつつ、

そして客観性を見失わないよう、

制作をしていかなければいけないことを、

忘れないようにしたいですね






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