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子どもがチャレンジするキャンプをつくるには?

成田悠輔さんの言葉


飛ぶ鳥を落とす勢いの成田悠輔さんが、どうやって日本を伸ばすかという質問に対して、こんなことを言っていました。

「学者とか官僚とか政治家が将来どういった産業が伸びるかを予測しても、たいてい外れると思うんですよ。
なので、成長する産業が生まれてきたときに、それを邪魔しないような仕組みを作る。
無駄な規制を作らないだとか、何かこれまでと違うようなことをしている人が出てきたときに袋叩きにしないとか」

これを聞いて、それって子どもに対しても同じじゃないか、と思いました。

「保護者や大人が、子どもの将来のためにこれがいい、あれがいいと予測しても、たいてい外れる。
なので、子どもが興味を持ったときに、それを邪魔しないような仕組みを作る。
無駄なルールを作らないとか、他の人と比べてないとか」

これに加えて、成田さんはこんなことも言っています。

「失敗しても大丈夫、また挑戦できる、と思える環境を作れば、みんな挑戦したくなる」

これはそのまま子ども達にも当てはまりますね。

このテーマでキャンプしたい!

そう思いました。

食事も遊びも全て子ども達が決める。
子ども達がどんどんチャレンジできる。
その結果失敗しても何とかなるよ、というキャンプ。

そんなキャンプを放課後ミエルの子ども達と保護者達でチャレンジしました。
子どもは小学6年生から未就学児までの10人。
場所は丹沢湖のキャンプ場です。

子ども達との準備

キャンプの数週間前から、子ども達とキャンプで何をしたいか、何を食べたいかを話し合いました。
ミエルに来れない子は、アンケート形式で希望を聞きました。

食事については、高学年を中心に一品毎のリーダーを決め、リーダーがレシピを調べて作りました。

夕食はバーベキュー、チンジャオロース風春巻き、豚汁、ごはん。
朝食はホットサンドとホットケーキ。
料理教室で教えてもらった料理に挑戦する子もいました。

食事作りの挑戦

キャンプ当日、子ども達の食事作りが始まりました。

最初は、どこか腰の重かった子たち。
でも、大人はサポートしかしてくれないとわかってくると、
このままでは自分たちの夕食が作れないと気づいてきました。

すると、高学年を中心に、次第に自分で役割を見つけて行動するようになりました。
大人が食事を作って、その間子ども達は遊んでいる、という(いつもの我が家の)構図とは違いました。

大人の介入

食事作りのときに、こんなことがありました。

子どもがバーベキューを焼かずに食べてばかりいるので、大人が代わりに焼いてあげました。
子どものためを思っての行動でしたが、結果としてその焼いた食材は余ってしまいました。

子どもはお腹が一杯だったので、自ら焼くのを止めていたようです。
大人が先回りして手を出すより、子どもに任せて離れて見守る。
難しいけれど、意味のある事だなと思いました。

そして肝試し

個人的には、大人もわくわくするイベントです。

子ども達から、大人が肝試しをアレンジしてほしいとリクエストされました。
俄然大人は張り切りました。

バンガローを真っ暗にして、
怖い音楽を鳴らし、
扉を急に閉めたり、
シーツをかぶって絶叫したり。
あの手この手で怖がらせようとしました。

子ども達の反応は様々。

怖くて中に入れない子、
いきがって大声で入ってくる子、
オバケをたたく子、
(入ってきてすぐに部屋の電気をつけてしまう子(笑))

怖くない~、つまらない~、という子もいましたが、キャンプ後のアンケートでは肝試しが一番楽しかったという子が多数いました。
これこそ、非日常の、みんなで作り上げる楽しい経験ですね。

次回に向けたチェックとアクション

振り返ってみると、反省すべき点が多々あります。
最初のコンセプトとは裏腹に、僕自身が子ども達を誘導したり、指示してしまっていたり。
これをできるだけ減らしていく事が、子ども達のチャレンジを引き出せる場づくりなのかなと思いました。

今回、僕がどんなときに子ども達を誘導したのか、どんな時に指示したのか、それを減らすためには次回どうすればいいのか。
実行委員会制にして、委員長の下、食事や遊びに担当委員をつけるのもいいのかな、と思ったり。

そんなことを考えながら、次回はもっともっと、子ども達のチャレンジを引き出せるキャンプを作れたらなと思っています。

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