『天使の翼』第12章(90)~吟遊詩人デイテのネバーエンディング・アドベンチャー~ 武田敦 2024年2月18日 07:00 その道は、人の通う山道にしては、 幅広く、 さりとて、これが獣道なら、 いかなる巨獣なるやと思う しばし思案するも、他に道なく、 足踏み入れるに、 雑草に隠れた思わぬ穴ぼこがある 段々に道の中央が平坦なるを学び、 そこを歩みて進む 道は九十九折となり、いつしか、 巨木の森へと入っていた 星空は高き梢に塞がれ、 風もなく、しんと静まり返る さらに行くと、突然、道が二つに分かれ、 その一方、短き方は、 岩壁に突き当たっている そこに、漆黒の口を開ける洞窟があった ダウンロード copy この記事が参加している募集 SF小説が好き 3,012件 #SF小説 #SF小説が好き #洞窟 #漆黒 #岩壁 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? 記事をサポート