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BMI(ブレーンマシンインターフェース)、どうやって実現する?

 日経電子版の記事【画面の中にも「私」 分身が買い物、アイドル創造】は、人間の肉体的・知覚的な限界を超える「超人」テクノロジーに関する大変興味深いリポートです。



 人間の知覚に関わる未来のブレークスルーと言えば、やはり、何と言っても『BMI(ブレーン・マシン・インターフェース)』、人間の脳と機械を何らかの手段で連携させて、頭で考えただけで機械を動かす、思考で機械を動かすテクノロジーだと思います。

 問題は、どうやって脳と機械とを連携させるかですが、例えば脳に直接電極を埋め込むなどの侵襲性の高い手法には誰しも抵抗感があるのではないでしょうか?

 その意味で、この記事で紹介されている「Personal Artificial Intelligence(P.A.I.)」、『個人の意思・人格をデジタル化したAI』を作ってサイバー空間に住まわせる、という発想には驚かされました。



 外見はスマホなどのカメラで取り込み、P.A.I.化する人物の行動・人間関係・性格・嗜好などの内面は、SNSへの投稿・メールなどの文字データ・会議での音声データ・スケジュール管理アプリの履歴・写真などの画像データなど様々なデータから学習させる、という事です。確かに、データの量が十分にあって、いかなるバイアスもかからない状態で学習が進めば、かなり正確に本人の人格を再現させられるような印象です。

 もちろん、『P.A.I.』が構築出来て、『P.A.I.』から指示を機械に伝達できるプログラムが出来たとしても、テレパシーでもない限り、肝心の本人の意思を『P.A.I.』に伝達するコミュニケーションは必要かと思われますが、それにしても、サイバー空間に自分の分身、アバターがいて、あらゆる『BMI』を統括してくれるというのは頼もしい状況です。何故なら、機械ごとに違う『BMI』のシステム、タコつぼ状態のシステムと対峙するような事態はストレスであり、効率も悪いに違いありません。
 個人情報がセキュアである事を前提に、『P.A.I.』のポテンシャル、今後が楽しみです。



#COMEMO #NIKKEI

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