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コカ・コーラ(KO) 2021年1Q決算

会社概要

 1886年に米国で世界初のコーラ飲料を販売。ジョージア州アトランタが発祥で本社は現在もアトランタにある。
 「World of Coca-Cola 博物館」は多くの観光客が訪れる。コカ・コーラの由来はコカの葉(葉にはコカイン成分が含まれる)とコーラの実を原材料とする。なお、1903年以降はコカインの成分は含有してなく、現在ではコーラの実も含まれない。

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2021年1Qの決算内容

純収益     90.2億ドル(前年同期 86.01億ドル)5%増
営業利益    27.22億ドル(前年同期 30.01億ドル)8%減
EPS(GAAP)   0.52ドル(前年同期 0.65ドル)
EPS(非GAAP)  0.55ドル(前年同期 0.506ドル)6%増

 上記のほか、営業利益率は前年の27.7%に対して30.2%。比較可能な営業利益(非GAAP)は、前年度の31.0%対30.7%でした。EPS(GAAP)は19%減少して0.52ドルになるも、EPS(非GAAP)は8%増の0.55ドルであった。好決算である。

 今四半期における収益増は、販売価格が1%増加し、売上高を5%押し上げた。また、営業利益の拡大は、コスト管理より教えがるも通貨が下落し利益を押し下げた。その結果、EPS(GAAP)は9%減少して0.52ドルになったが、通貨の影響を考慮したEPS(非GAAP)は8%増との結果となる。
 市場シェアは、在宅による需要を取り込む一方で、外出自粛によるシェア減少により相殺された。外出自粛による影響からノンアルコール(レディトゥドリンク(NARTD))シェアを大きく失う結果となった。

最新の取り組み

 世界はワクチン接種と経済活動の改善は密接に関連する状況になり、今四半期は感染拡大が和らぎ市場が回復し、販売量は毎月着実に改善する状況。 ただし、世界的な回復は不透明である。なお、3月の販売量は2019年の水準に戻った。
 新製品として独自フレーバーをにより味付けした水であるsmartwater+を発売。また、ウィズコーヒーとウィズコーヒーゼロシュガーを発売。この製品開発を通じ、新市場を拡大する戦略を展開する。
 製品名「TopoChico™Hard Seltzer」は、南アメリカと欧州で販路を拡大中で、最近は米国内の主要都市で発売されている。
 更にボトラー調整の強化を継続中で、グローバル経営における販売地域の規模の合わせる「ローカルな関連性」維持を推進している。

コカ・コーラビバレッジアフリカ(CCBA)を上場

 決算発表にあわせ、ボトラーとして上場を計画。コカコーラはCCBAの保有株式の一部を新規株式公開を通じて売却する予定。CCBAがアフリカに営業の焦点を合わせ、そのため南アフリカに本社を置くとある。なお、上場先はアムステルダムとヨハネスブルグであり、米国への上場ではない。従って、米SECには8ーKの様式でリリースしたのみです。

持続可能性目標SDGsの取り組み

 本決算資料にSDGsに関する取り組みが開示されていたので紹介する。
 コカコーラは「水管理リーダーシップ」に基づき2030年までに水の安全を達成するための戦略発表をしている。そのフレームワークは3項目あり、その中に「生活圏における水と衛生へのアクセス強化」と「水源流域周辺の健康を改善」を掲げている。細部のレポートで4月20日に公開予定ある。

 最後にその水問題に関する記事を投稿しているの参考に