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ファイバー状の伸縮センサやテキスタイル研究事例まとめ

伸びた量を計測可能な伸縮性のセンサは、ストレッチセンサや伸縮性歪みセンサなどと呼ばれ、ウェアラブル機器やスポーツ用途で利用が期待されています。

国内でも話題になった初代のZOZOスーツにもストレッチセンサが利用されていました。国内でもバンドーエラストマー社などが開発を進めています。

https://marketing.bandogrp.com/C-STRETCH_LP.html

今回のnoteではAurorが掲載した記事の中で、糸状センサやテキスタイルベースのセンサ、アクチュエーターなどについて、代表的な記事を掲載してみました。


糸状のストレッチセンサ(PU/AgNW Fiber)の製造プロセスに関する論文です。論文中では、ファイバーという小型なサイズを活かして指や手首の動きから、口角や眉の動きといった表情筋のセンシングまで取り組んでいるようです。

武漢大学の研究チームが、高性能テキスタイルベースのひずみセンサー(TSS)を、銀ナノワイヤインクを伸縮性のあるテキスタイルに転写することにより、ワンステップスクリーン印刷法によって製造できる方法に関する論文です。

UCサンタバーバラらの研究チームはFluidic Fabric Muscle Sheets(FFMS)と呼ばれるソフトアクチュエータの新しい構造を紹介しています。人間の体に順応するように曲げたりできるそうです。

ミネソタ大学のチームによって開発された、温度によって形状が変化する性質を利用した体の表面にフィットする繊維に関する論文です。Ni-Tiベースの形状記憶合金(SMA)ニットアクチュエータで構成されています。

Tessutivoと呼ばれるインタラクティブファブリック上のコンテキストの相互作用のための接触ベースの誘導センシング技術を提案している論文です。鍵やコイン、電子機器など、家庭や職場でよく見られる導電性の物体(主に金属)を認識するそうです。

私達の身の回りの衣服が、こういったテクノロジーによってアップデートされる技術開発が盛んに行われており、新しい衣服の形やウェアラブルデバイスなどに転用される事例が提唱される日が来るかもしれません。

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